信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

オンラインで『学び合い』の考え方を

オンラインで『学び合い』の考え方を使う場合,スペイシャル・チャットというアプリ(?)が有効に機能するようです。ようですというのは,一人では確かめようがなく,説明を読んでいて判断しただけであって,まだ自分で実際に使って確かめていないからです…

そういうことを聞いているわけじゃない

分からないことがあったので誰かに教えてもらっていると,そういうことを聞いているわけではないんですけど,という思いをした経験をお持ちのことと思います。私が知りたいのはそういうことじゃなくて,○○なんだけどというもどかしい気持ちになります。 その…

隣の友だちと一緒に

隣の友だちと同じことをやっているのに,隣の友だちはできるのに自分ができずもどかしい思いをすることがあります。前の友だちや後ろの友だちではなく,となりの友だちが気になります。何をしているのかが見えているようで見えてない,見えてないようで見え…

学修者主体の学び

夕べは学修者主体の学びの場を創る会でした。2017年11月に発足した学修者主体の授業を創る会が5ヶ月間休会していて,Zoomでのオンライン化によって新たに広範囲からの参加者を得てリニューアルしての再開となっています。以前の学修者主体の授業を創る会は,…

事実と考え

事実と考えを分けて記述することが難しい事です。中学校の国語の授業で勉強しますし,理科の授業では常に事実を考えを分けて書くように勉強します。それでも自分ごととして勉強していないせいか,時間が経つと忘れてしまうことが多いようです。ある小学校の…

オンライン全体ゼミ

昨日はオンラインでの全体ゼミです。私の数年前に実施した『学び合い』ライブ出前授業をみんなで視聴して,はじめてのブレイクアストセッションでのそれに基づいた議論をわいわいがやがやした時間です。事前に語りを見てもらっていてそれを受けての授業参観…

操作的定義

操作的定義について話題にすることがよくあります。先日の教職大学院のときにもそうなりました。偶然にもM1のときの講義でもM2のときの講義でも話題になったほどです。我々が何気なく使っている言葉でも,それをどのように操作的に定義するのかによって,我…

習慣

あることをはじめてみるとそれが習慣になることがあります。毎日やっていること,1週間に一度必ずやること,月に一度やること,1年に一度必ずやることあります。習慣というくらいなので,1年に一度の間隔では習慣とは言わず,恒例というのかもしれませんが。…

オンライン授業

本学部でオンライン授業が始まって5週間が経ちます。5回もオンライン授業を実践していると少しずつこちらも受講生も慣れてきます。同期型のオンラインでは,pdfやpptの画面を共有しながら,ときにはealpsの画面を共有しながら操作しつつ,話を進めます。一区…

状況に埋め込まれている

院生がフォーマルな学習とインフォーマルな学習とノンフォーマルの学習があるという報告を見つけてきました。なかなかやるものです。我々の学びが状況に埋め込まれているという研究成果は以前から知られています。教えていると意図せずとも学んでいる現象が…

間違い探し

間違い探しが難しい事はどなたでもお分かりいただけることでしょう。問題を解いたのに間違っていて,どこが間違っているのかを知るためには,問題を解くよりも労力を必要とします。間違った人から,「どこが間違っているのでしょうか,教えてください」と言…

語り

本年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底の対策のために,予定していた『学び合い』ライブ出前授業が中止になっています。『学び合い』ライブ出前授業では初めて出会う子どもたちですから,『学び合い』の考え方を使った授業をする…

全体ゼミ

昨日はZoomミーティングによる全体ゼミ2回目でした。ビデオをオンにしておくとお互いの正面からの顔を見合いながらできますし映像音声ともに十分な上に画面共有できるので語りたい者にとっては便利なツールであると思いますが,ローカル会話が成り立たずなか…

献立

長野県の塩尻市にある中学校で,2学期以降の給食のメニューを当該校の生徒が考えた献立で行うという報道がありました。栄養士さんの始動の下で行われることと推察しますが,生徒の皆さんに委ねることを決断した校長先生のご英断に敬意を表します。生徒のみな…

できることがある

何か事を始めようとするときに,初めてのことを始めるのですから,できることとできないことがあります。そのバランスは多種多様でしょうけれども。できることに着目するか,できないことに着目するかによって,その後の行動パターンが違ってくるように思わ…

面接指導研修

本学部は教採を受ける学生のみなさんのために,各種のフォローをしています。その一つが面接指導です。1次試験に向けた面接指導と2次試験に向けた面接指導を2回に分けて,学部全教員が関わって指導しています。一口に面接指導と言っても各教員によってとらえ…

集団づくり

個人の行動が何に依存するのかを考えるときがあります。個人の行動が個人の特性に依存するのか,個人の行動が集団の特性に依存するのかです。特徴的な個人を考えるときには前者で,集団全体として個人を考えるときには後者であるように思われます。我々の『…

復活

私たちは毎月最終水曜日に集まってわいわいがやがや学校現場の授業のときの子どもたちの様子について語り合う会を持っています。学修者主体の授業を創る会と呼んでいます。会の名前のとおり,子どもたちが主体になって学んでいる様子を持ち寄ってそれらの様…

始まりました

昨日の夜から,本年度の私たちの研究室の全体ゼミがようやく始まりました。まだ対面での全体ゼミができないので,Zoomによるスタートです。Zoomミーティングはビデオオンにすると,ゼミ生の姿が正面から映し出されるので全員と正面から相対して話をしている…

揺らぎ

学校現場に現れる現象は種々様々です。それらの現象はその集団の中における揺らぎなのかそうではないのかを考えるときがあります。保護者のみなさまや子どもたちの意識を知りたいと思って,調査をするようなときには特に感じることです。この結果は誤差なの…

偶然か?

学校現場に現れる現象は種々様々です。それらの現象が偶然に現れたものなのかどうか考えるときがあります。偶然に現れたものなのか必然で現れたものなのかです。その議論に一定の示唆を与えてくれるのが,現象を数値によって表して処理する手法です。その現…

アウトプット

個人ゼミをやっていると,博士課程,修士課程で学ぶ院生に力を付けるにはどうしたらよいかという話になります。議論の結果,言葉にして説明してみればよいという結論に達します。そうすれば,博士課程で学ぶ院生が本当に分かっているのかどうかを自己評価で…

折り合い

協働して行う作業はなかなか難しいものです。私が改めて言うまでもなく,みなさんもよくご存じの通りです。人間が社会の中で生きていくためには必須のことです。誤解を恐れずに語らせてもらえれば,協同して行う作業は相互に協力して行うものなので,役割分…

『学び合い』の考え方で

『学び合い』の考え方に依れば,教育活動の目標やゴールを具体的に活動前に明示します。その教育活動によってどのような資質・能力を修得しなければならないのかを,教師が事前に明確にしておくと同時に子どもたちもその教育活動によってどのような力が付く…

メモ用紙

枕元にメモできる紙を置いて寝ます。夜中に目が覚めて,何か閃いたときに書き留めることができるようにという用心の為です。かつて夜中に目が覚めて,何回かアイディアが浮かんだときに,朝起きたら記録しておこうと思っていて,朝目が覚めると忘れてしまっ…

所属決定

新2年生の研究室所属が決まりました。本年度は3名の2年生が三崎研を選択してくれました。嬉しいことです。歓迎します。本学部は長野市の県庁そばにありますが,本学は1年次に本部のある松本市のキャンパスで全員が学びます。2年次に進級すると各地学部(本部…

最初と最後

『学び合い』の考え方では,教師がしゃべるのは教育活動の最初と最後だけです。教科の授業で言えば,1単位時間の最初と最後です。教育活動のまとまりが数単位時間に及ぶ場合には,ひとまとまりの最初と最後だけでもOKですが,最初のうちはやはり1単位時間…

受理

私たちの研究室のB4のみなさんが取り組んだ卒業研究は,学会に査読付き論文を投稿することをもって終わります。昨年度のB4のみなさんも卒論の一環として課された10個の項目を見事にクリアして査読付きの投稿論文を仕上げたものです(https://ob1989.hatenabl…

待つ

4月26日に,『学び合い』の考え方の環境構成の一つとして待つことについて書きました(https://ob1989.hatenablog.com/archive/2020/04/26)。 実は,あまり語られていませんが,『学び合い』の考え方で大切なことの一つに,この「待つ」ことがあります。学…

鉄と硫黄の化合実験の磁性問題

鉄と硫黄の化合実験はやっかいな実験の一つです。 理由の一つは安全性です。空気の混入を遮断しないと爆発的な反応が起きて危険である点,有害な硫化水素が発生して危険である点です。理由のもう一つは,磁性に関する実験結果です。今日は後者の話題です。理…