信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ベースは学級経営

先日お招きした小学校の学級担任の先生が,いみじくも言っていたことが印象的でした。自分は,”安心”をキーワードに学級経営に取り組んでいる,と。そのキーワードは,いつどんな場面でも子どもたちに対して訴えることができる,とも。何かあったときに,そ…

科学への誘い

昨日は,本学キャンパスのある自治体に住んでいる市民のみなさまを対象にしたイベントがあって,私も要請がありブースを1つ開いてみなさまに科学の魅力を感じてもらえるように終日,科学への誘いをしました。夏の子ども公開講座(小学校第2学年から第4学年対…

良い先生になってもらうために

本学では,吸引を目指す学生のみなさまのために,各種多様なサポート体制を整えています。それは,卒業までのカリキュラムはもちろんのこと,放課後の授業外での自主的な学びの場と機会も用意して,彼らのニーズに応じて対応できるように整えてるのです。良…

次の出前授業は高等学校第1学年国語の単元「現代文編2 小説1」(全4単位時間)です。教科書は東京書籍精選言語文化です。送ってもらった資料から本時の目標を「全員が、第一段を読んで、下人の内面について、そのように考えた根拠を教科書の中から拾い出し…

現職の先生を迎えて

本学の臨床経験科目のうち,学部3年生が受講している科目は,近隣の現職の先生方をお招きしたり保護者をお招きしたりしながら学校現場の今の様子をお聞きして議論する授業を用意しています。先日,その授業が行われ,近隣の小学校の学級担任の先生をお招きし…

複数の選択肢から選ぶとき

2つか3つの選択肢があって,どれも甲乙つけがたいときには迷います。私だけかもしれませんが,その迷いは一晩寝ても1週間経っても変わりません。表を作って良いところと悪いところが書き出し巣作業をすると良いと言われます。その作業を通して,それぞれの選…

エールを贈ります

4年生が,教採の2次選考で理科の12分の模擬授業をするというので,道具を借りに来ました。これって学校で使う一般的な教具ですか?ここがこうなっていたらどうしたらいいですか?先生だったらどんな導入をされますか?等々,様々な相談を受けています。私が…

出前授業月間

来月11月は『学び合い』ライブ出前授業月間です。3つの学校にお邪魔する予定となっており,1ヶ月に3校もの学校での出前授業はコロナ禍ではなかったことです。それも,小学校1校,中学校1校,高等学校1校ですのでバランス良く整えられていますが,特段調整し…

稲穂

私の勤めている建物の入り口脇に11個のバケツに入ったイネが育っています。おそらく本学の生物研究室か生物に関連した授業において,春からみんなで育ててきたイネではないかと勝手に推測しています。今まさに,穂が実って実の質量が増したがために,先が重…

理科の授業への不安や悩み

学部の教職実践演習の授業で,理科の授業を実践するに当たっての不安や悩み,困っていることを出し合ってもらいました。出てくる出てくる,予想していたこととは言え,やはり不安や悩みは星の数ほどあるんだなあと思いました。学部1年生のときから,臨床経験…

周りの子どもたちが気になる

もう随分と前の話になりますが,一般の方々を対象にして『学び合い』ライブ出前授業をしたときのことです。自分が分かっていないのに,つまり目標を達成していないのに,あちこちで「分かった!」「なるほど,そうだったのか!」と可視化されるとつまり聞こ…

オオカマキリの捕食

学部の授業で昆虫を観察,実験する科目があり,それを受講している学生のみなさまがオオカマキリとコオロギをキャンパス周辺から採集してきて観察していたところ,オオカマキリがコオロギを捕食し始めたようです。私も観察させてもらいましたが,オオカマキ…

自分で学ぶときとそうでないとき

自分で学ぶときと,先生から学ばされるときがあるようです。一般的な授業であっても,先生に言われたとしても子どもたちは自分で学んでいると言われそうですが,果たして荘でしょうか?自分で学ぶときと言うのはどういうときでしょうか?自分で学ぶときは,…

自分ごととして学ぶとき

自分の周りからはさまざまな情報が入ってきます。何気なく聞き流しているつまり人ごととして聞いている情報はすぐに記憶の箱から消え去ってしまいますし,もう一度やってみようと思ったときには全くできません。自分ごととして,自分ごとというと自分ならど…

赤い雲の色

太陽を緑色に描いて先生に怒られてそれ以来,絵を描くことがいやになった子どもたちがいる話を聞いたことがあります。太陽は赤く描きなさいと言われたようです。太陽は赤いですか?太陽は直接見るのがはばかれるほどまぶしいですが,目を細めて見てみると太…

理科と実社会とのつながり

理科は将来役に立つ教科であると評価されていない教科の一つに挙げられています。実際には,理科で学んださまざまな事柄が私たちの日常生活の中で使われているのですが,その基礎となる部分がどのように実生活につながっているのかが見えにくくなっているが…

誰に聞いたら解決できるのか

分からなくなってしまうことが起きたときには,そのときにその場で助けを求めましょうと私たちは勧めます。しかしながら,分からないことが出てきたときに,そのことについて誰に聞いたら解決できるのか分からない状況に陥ってしまっていると本当に困るもの…

エラーを起こすと落ち込みます

初めてのことに挑戦するときには,トライ・アンド・エラーは付きものです。初めてなんだから,トライ・アンド・エラーを起こしても仕方なく,最初から期待通りの結果がもたらされることはあるでしょうが,珍しいことであるとは分かっているのですが,1度な…

デザイン思考

今,デザイン思考が求められています。VUCAと呼ばれる時代であるだけに,これまでのような仮説検証型の論理的な思考では太刀打ちできないことに多く出くわすことに依るからのようです。日本でも2018年からのことのようですので,すでに5年が経とうとしていま…

すっかり秋模様

ここ数日で気温がぐっと下がってきて,ずいぶんと寒くなりました。先日まで暑くて仕方がなかったのにいつの間にか,すっかり秋模様となっています。ちまたではこたつを出したとか手袋を持ってきたとかという話を聞きます。出勤途中で見上げる山々は,少しず…

学んでいることは必ず役に立つ

私たちが日々学んでいることは,これから自分の人生の中でいつどこでどのように役に立つのかは分かりません。今学んでいることが,このときに役に立つよと言われたら,分かっていたとしたならば,学びがいもありますし,自分ごととしてまなぶようになります…

育っているでしょうか

教育とは何でしょう。Webで検索してみると,教え育てることとして一番最初に出てきます。教えることはなにかと考え始めるとなかなか難しいところありますが,先の教育を調べてみると,知識、技術などを教え授けることと次に出てきますから,自ら持っている知…

先生にも授業ができますか?

出前授業は平成19年に始めましたが,それを始めるきっかけとなったのは,「先生にも授業ができますか?」という現場の先生からの一言でした。つまり,偉そうなことを言っているようですが,あなたは自分で授業をしてその偉そうなことを実証できるんですか?…

違い

いわゆる一斉指導によって授業をしているときと,『学び合い』の考え方によって授業をしているときの違いは何か,と考えてみると授業が終わったときの子どもたちの理解の様子に帰結するのではないかと思われます。前者の子どもたちは一部の子どもたちは分か…

変容を促す難しさ

大学で授業をしていると,ほぼ完成に近い状態で目の前にやってくる学生のみなさんの考えを変えようとすることはなかなか難しいことである場面に遭遇することがあります。20年生きてきて,自分の文脈で創り上げてきた自分の価値観に基づく考え方やそれまでの…

大切なことは

木を見て森を見ずという表現が成されることがあります。小さなことにとらわれて全体を見逃してしまうことを言い表しているものとして知られています。教育についても当てはまることが多々あるように思われます。目の前の,明日の授業をどうしようか,特にど…

記録に残す

我々は,自分ごとになっていない情報に対しては,聞き流すという表現があるように,鼓膜は振動しますが長期記憶の中には保存されません。音として認識はしますが,それをネットワークの下に格納して記憶するまでには至っていないことが多くあります。特に,…

失敗という表現

教育界では失敗という表現がなされることがあります。その表現が成されるときと言うのは,思い描くゴールが明確に定まっていて,そのゴールに到達できなかったときに思わず口にしてしまう表現であることが一般的です。その表現を聞く度に,先人の”失敗は成功…

情報が重要であるかどうかは受け手が判断

重要な情報であるかどうかは学び手にしか分からないものです。入力される情報が重要であるかどうかは受け手が判断します。入力された情報が重要であるかどうかの判断基準は,自らの知識と経験に基づくものです。その知識と経験がぶれたり不十分であったりし…

季節の移り変わり

科学的には当たり前のこととして解明されていますが,季節の移り変わりは不思議なものです。季節の移り変わりを不思議なものであると認識できるということは,季節が移り変わっていく地にて生活している幸せかもしれませんが。ちなみに,科学的にアンチエイ…