信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

赤い雲の色

 太陽を緑色に描いて先生に怒られてそれ以来,絵を描くことがいやになった子どもたちがいる話を聞いたことがあります。太陽は赤く描きなさいと言われたようです。太陽は赤いですか?太陽は直接見るのがはばかれるほどまぶしいですが,目を細めて見てみると太陽が赤いとは思いません。どう見ても白い色か敢えて言わせてもらうならば本当に薄い黄色やクリーム色のような淡い色にしか見えませんが,どうでしょう。
 一方,雲の色はどうでしょうか?みなさまなら何色で描きますか?
 先の先生からは白く描きなさいと言われそうです。しかしながら,乱層雲であるならば,薄暗い暗灰色で描くでしょう。白い色から薄い灰色から暗灰色までそのときどきによって様々です。先日,オレンジ色の綺麗な雲を見ることができました。みなさまの想像通り,朝陽を浴びた層雲の色です。優美を浴びる雲の色はときには紫色になることもあります。映像でそのような雲の色を見たことがあります。雲の色は様々です。太陽の色も大気中を通ってくる可視光線の屈折の具合によって,日中と朝陽夕日では異なります。サングラスをしていたらまた違った色に見えるはずです。
 物体の色の表現は,それまでの自分の経験の中から湧き出すイメージを表すものであり,私たちの心の中にあるのです。