信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

目の前の目標達成の積み上げ

大きな目標を達成するためには,その目標を達成するためにもっと具体的で身近なところに小さな目標を創ってそれを目指すことによって,その積み重ねで当初の大きな目標達成を目指すことであることはよく言われることです。まず,目の前の少し頑張れば目標達…

節電

教職大学院のSTEM教材開発演習の講義で,受講生のみなさまが発表した内容が印象的でした。節電プロジェクトと題して,生徒会の特別活動として展開した内容が披露されたものです。感心したのは,附属学校3校が協力して同じ方向を共有した上で取組を始めたこ…

消しゴムの文化

消しゴムの文化が見られる1週間です。セメスターごとの定期試験の度に書いてきましたが,今回の後期試験のときもまた,消しゴムの文化を見ることができて感激します。試験を終えた学生のみなさまは,後片付けをすると机の上に出た消しゴムの削りカスを片手…

届いた宝物

日本一の『学び合い』学校から宝物が届きました。子どもさんたちが書いたという文集の一部です。子どもさんたちが書いた内容を読みながら涙が出ました。研究室に一人でいて呼んでいるので声を上げさえしなければ泣いても誰にも迷惑はかけません。好きなだけ…

困っていたときに

先日,勤務している建物の1階にある大型シュレッダを利用しようと思ってスイッチを入れたところ,”チップを捨ててください”という表示が出て動かなくなりました。大型シュレッダなので,細かく砕かれた小さなチップといえども,捨てなければならないほどの…

経験は尊いけれども

経験は尊いものです。経験が知識となりスキルとなってその後のその人の言動の礎を創っていくからです。 しかしながら,経験にこだわり続けることはその後の活動の停滞や支障を招きかねないことがあります。それは避けなければならないことです。経験はあくま…

Muse細胞

再生医療の世界でMuse細胞が注目を浴びています。体内で病んだあるいは死滅した細胞から必要な情報を取り込んで,その細胞と同じ働きをして,その細胞の成り代わって機能するのだとか。なんと魅力溢れるエネルギッシュな細胞なのでしょうか,目を見張ります…

最後の授業

最後の授業が終わりました。今日から1週間の後期試験期間に入ります。長いようでしたが,終わってみればあっという間であったような気がします。いずれの授業も良い学生のみなさまに恵まれたことが幸せです。受講してくれたすべてのみなさまに心から感謝して…

原則として

「○○は原則として△△です」と言われることがよくあります。同じような表現に「等(など)」が用いられることもよくあることです。 特定の事柄や現象を示すのですが,それにとどまらず,それに類似したことも含みます,という使い勝手の良い表現です。私もよく…

答えが分からない問題の答えを見つける作業

答えが分からない問題の答えを見つける作業はなかなかやっかいです。大人でも,時間と労力を要します。学校現場では,答えが分かっている教師によって問題が設定され,答えを知らない子どもたちが答え探しをするのが一般的な授業の構図です。答えを知ってか…

学校現場から届く嬉しい便り

『学び合い』の考え方を大事にしています,というメールをいただくことがあります。素直に嬉しくなります。ついつい頬が緩み,一人でにやにやしてしまいます。そうか,大事にしてくれているんだなあ,と。学校現場で実践してくれているのかあ,とも。思いも…

連絡ありがとう

私たちの研究室の修了生から『学び合い』公開授業のお誘いが来ました。突然であっただけに,とっても嬉しかったです。残念ながら通院のため,行くことはかないませんが知らせをもらうだけでもわくわくしてしまいます。連絡をくれた修了生は,バリバリの王道…

血液は赤い

人間の血液は体内で閉じている系なので,通常ならば体外に出てくることはありません。それだけに観察できる機会もありません。脾臓のはたらきに助けられています。通常ならば血液検査のときくらいしか巡り会うことはないのです。しかしながら,非常事態に陥…

2年間の成果

教職大学院で学ぶM2のみなさまが報告書のまとめを進めています。この時期になると,これまでの2年間で自ら取り組んできたことの価値を感じることができるようになり,成果として文字化していくことができるようになります。みなさま自身の奮闘努力の賜です…

穏やかに過ごせる

昨年末の24日に大雪となりましたが,ここ数週間は比較的穏やかな日が続いています。長野なので,朝晩は氷点下になりますし,日中の最高気温も10℃になることはありませんが,降雪がない分,穏やかであると感じます。雪が降らないと困る仕事もあることも雪国で…

目の前で演示実験

小学校免許の取得を目指す学生のみなさまが理科の授業づくりに取り組んでいます。各グループが目の前で演示実験をすることが課せられているので,予備実験をした上で本番に臨んでくれています。自分たちで選んだ単元・単位時間とは言え,期待以上の成果を見…

トライしたらかなえたい

トライ・アンド・エラーを起こすのは日常生活の中では当たり前のことです。学校現場においても学びの場はごく自然にトライ・アンド・エラーを起こしていきます。その繰り返しによって,折り合いが付けられてトライ・アンド・エラーの頻度が下がっていくので…

理科は難しい

理科が難しいと言われる所以は,理科に単位があるからであることはよく知られています。ですから,算数・数学は無難に問題解決に至ることができたとしても一般的に理科になるととたんに問題解決に至らなくなる例が数多く見受けられます。私もそうでしたし,…

価値観を押しつけるときはどんなとき?

昨日に続きます。価値観を押しつけようとするときはどんなときでしょうか?考えてみましょう。 おそらく,自分の方が上だという意識が,無意識のうちに働くときではないでしょうか?”上”という意識は,知識,知力,技能等の認知的能力,腕力,体力,走力,持…

相手の考えが自分と違ったとき

どのような話題でも良いのですが,相手の考えや意見が自分と違っていたら,あなたならどのような対応を取るでしょうか? 先行研究では次のようなケースを示してくれています。無関心ケース:相手の言い分を無視するか,無関心に自分の関心のあるテーマだけを…

比較する力

比較する力は小学校第3学年の理科で身につけます。物体と物体を比較することを通して比較する力を身につけるとともに,前と後を比べながら比較する力を身につけます。2種類の比較がしっかりできるように身につけることになります。ただ一概に,比較すると…

価値観を共有する時代

かつて学校教育の現場では,教師は自分のあるいは学校の社会の価値観を子どもたちに押しつけてきたところがあるように思います。型にはめるという表現もそれに近いのではないでしょうか。今でも一部の学校教育においては,そうかもしれません。 今は価値観を…

不安や悩みは

人間誰しも不安や悩みはつきものです。不安になり悩みを抱えます。不安になっていたたまれなくなったら,それらの不安を一つ一つ書き出してみると良いと心理学者はよく言います。外化する作業です。不安や悩みを誰かに話してみることも同じ外化の過程を経る…

二人で一人

3人寄れば文殊の知恵と言われます。一人ではできなくても,一人では発想されなくても,二人でできることがあります,二人で発想できることがあります。私たちは,みんな違っていて当たり前の良さがあるのですから,自分一人では分からなくても,自分一人で…

人を育てる

人を育てる仕事は1日や2日では成し遂げることができるものでないことはだれでもよく分かっていることと思います。言い方を変えれば,分からない人は誰一人いないはずです。やって見せ,言って聞かせて,させてみて,褒めてやらねば人は動かじ,という言い…

支えてもらっていることに感謝

我々はいろいろな人たちに支えられて生きていることをさまざまなところで実感します。それは決して当たり前のことではないのですが,知らず知らずのうちにごく当たり前のように起きていることがらであるだけに,ことがらであるかのごとく錯覚してしまうだけ…

文脈が変わると

私たちは,社会的な文脈に依存して生活を営んでいます。慣れ親しんだ文脈がいちばん落ち着いて生活できる習慣化が図られてきているからです。文脈が変わるととつぜん対応に苦慮するから困ってしまいます。身近なことで言わせてもらえれば,身の回りのものが…

積み上げていくことも才能

目標達成に向けて,小さなことを一つ一つ積み上げていくことも才能と言われます。諦めず投げ出さず,目標を見失わず,些細なこと小さなことを同じことの繰り返しの場合もあるでしょう,たとえどのようなことであったとしてもそれを継続して積み上げていくこ…

できることは

できないことがたくさんある,でもできることはそれよりももっとたくさんある。善光寺に毎月掲げられる言葉の一つです。できないことはあるけれどもできることもあるというのはよく言われることです。どちらに心を置くかによってその後の進み方がまったく異…

穏やかな日

今年の年末年始のここまでは穏やかな天気が続いていて心和みます。地球の営みとしてはごく自然のことでしょうが,我々の節目となる時期に過ごす日々としては有り難く,これからの生活を示唆しているようで嬉しくなってしまいます。冬シーズンが穏やかであり…