信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

3月

正統的周辺参加の理論が知られています。 本人が意識していようがいまいが,周辺から集団としてその取組に参加し,意図的か無意図的かは別にして徐々に集団の中心に位置し,いつのまにかその集団の中心となって活躍できるようになるプロセスを経ます。 学校…

休校

全国の小中高校や特別支援学校に対して3月2日から春休みまで休校にするよう要請があったという報道がありました。その根拠となるデータを聞き逃しているために,ぜひ確かめたいと思うところです。 その要請がある前に我が附属学校園では,長野小・長野中・松…

中止

新型コロナウイルス感染症の感染予防のため,CST関連の認定試験及び認定証授与式の中止が決定しました。研修教員の報告会・修了式も中止です。学会の全国大会,研究会も中止です。教職員,学生のみなさんはもとより,附属学校園の園児児童生徒のみなさんの健…

『学び合い』と学び合いの違い

『学び合い』も学び合いも現象論的には同じ見かけの状態を呈します。見た目は全く分かりません。 何が違うのか,これまでの経験に基づいて議論するならば,目の前で展開している現象によって子どもたちがどのような力を付けるのかを授業者だけでなく,子ども…

卒業

当研究室のB4のみなさんが卒論として課された10項目をクリアしました。卒業です。 日本科学教育学会第5回研究会が新型コロナウイルス感染症予防のために中止となりましたが,発表原稿としてJ-stageに掲載されます。 ①日本理科教育学会北陸支部大会(新潟大学)…

ざぶとん

先日,ある学校をお昼に訪れたときに,お昼の準備にやってきた子どもたちに出会いました。 こんにちはと挨拶したところ,「ざぶとんを買ってください」と挨拶が返って来ました。嬉しかったです。 子どもたちの熱意に誘われて,見てみたところ,とても素敵な…

祝う会

この時期になると,多くの学校で最高学年のみなさんとのお別れ会や卒業を祝う会が開かれます。 先日,ある学校のお別れ会と卒業を祝う会に出る機会がありました。お別れ会は,それぞれの学年の趣向を凝らした出し物が魅力的で思わず,一緒に体が動いてしまい…

会議

ある会議に出席したときのことです。子どもたちが所属する集団の持つ文化によってその子どもたちが受け入れてもらえるかどうかが影響を受けるという発言がなされ,賛同を得られたことがあります。我々はそれを18年も前からやってきています。そのような文化…

偶然

偶然にできてしまうことがあります。特に,はじめて取り組んでみたことは無心でやるので,なんということはなしにできて唖然とすることもしばしばです。是が非でも目標を達成しようと全力で取り組まなければならない必然性が存在しないからかもしれません。 …

対策

本学でも,学長通知の新型コロナウイルス感染症対策として行動指針が示され,それに伴って年度末の謝恩会・送別会及び同等の会の自粛が通知されたことにより,それに基づいた対応がおこなわれています。 聞くところによると,長野市内の中学校では3月に予定…

要請

ホーム・ページを介して,県内の学校から『学び合い』ライブ出前授業の要請がありました。有り難いことです。 その学校には,『学び合い』の考え方の大ファンの先生がおられるそうで,すでに自らの教科の授業で取り組んでおられるとのことです。実現がかなう…

日本一の『学び合い』学校から来校

日本一の『学び合い』学校の岡崎市立東海中学校から7名の先生方が遠路来校されました。 何度も紹介していますが,この学校はすべての先生方が『学び合い』の考え方を使って授業をしています。 全教科で『学び合い』の考え方を使って授業をしています。 昨日…

集中

ある学校を参観する機会がありました。その学校の最高学年の教室におじゃましてみると,どのクラスもこの時期,真剣に授業に集中しています。 子どもたちの授業の邪魔をしないようにそっと入るのですが,それでもみなさんがこちらを向いて「こんにちは」と挨…

感得

ある学校を参観する機会がありました。 その学校は,子どもたちが自分の考えをもって大切にし,友だちの考えをよく聞いて大切にし,それぞれの考えをすりあわせてより良いものを探しだし,それらを大切にしてみんなで一つのことに向かっています。 ですから…

参観

ある学校の授業を参観する機会がありました。 その学校では来週金曜日に卒業生のお祝いをするイベントを予定しているようで,それに向けてどの学年もものづくりに取り組むカリキュラムが組まれています。一人一人の子どもたちが自分の役割を分担し,みんなで…

卒論発表会

昨日と今日の2日間に渡って,理科教育コースの卒論発表会と修士課程理科教育分野の修論発表会が行われています。 1年間,2年間かけて頑張って取り組んできた成果を披露する機会です。発表前は何度も空で案じるように暗記し,終わるとほっとした安堵の笑顔に…

近道

『学び合い』の考え方とそれを使った授業について,全く知らない人にゼロから説明することはなかなか労力を必要とすることです。 私たちの研究室のゼミ生ならば,3年間かけて,それも卒論の調査で学校現場に行って実際に子どもたちの様子を見ながらデータを…

行動

行動はウソをつかないとよく言われます。これは真です。 極端な例かもしれませんが,レポートを1回も提出したことのない学生が次のレポートを出すことを信じるか,レポートを1回も提出し忘れたことのない学生が次のレポートを出すことを信じるか,あなたなら…

違いは

『学び合い』の考え方を知っている人と知らない人の違いは何かと言えば,子どもたちをどのようにとらえるか,学校というところはどのようなところなのか,という考えが決定的に違います。 だからこそ,『学び合い』は考え方であると言えるのです。『学び合い…

卒論調査

B3のみなさんを連れて,卒論調査のお願いと打ち合わせに行って来ました。 快くお引き受けいただき,また実際の調査方法について具体的に細かなところを詰めてくることができ,ありがたく思います。ご協力に心から感謝します。 電話やメールで打ち合わせるよ…

音楽会

小学校の音楽会を参観する機会がありました。 各クラスの合唱と演奏,職員合唱にPTA合唱が組まれていて魅力溢れるイベントです。 低学年のクラスはすべて創作曲であることには驚きます。 高学年のクラスも,選曲はすべて子どもたちの手によるものですから立…

環境構成

今日は本学教育学研究科の教職大学院の最終報告会の日です。 最後の教職大学院のチーム演習での話題の一つは,教員採用者の動機付けの要因です。 ストマスの院生と現職院生とのコミュニケーションはなかなか魅力的です。何が彼らのモチベーションを上げるの…

卒業学年

卒業学年の子どもたちに会うと彼らから元気をもらうことができます。 小学校第6学年の子どもたちが卒業アルバムの写真撮影に制服を着て臨む姿を見ると,頼もしさを感じます。ついこの前までは幼さが残っていた彼らに自信と意欲を感じます。 中学校第3学年の…

自分に語る

『学び合い』の考え方を使った授業を始めようと思ったら,まず,自分自身に向かって語ってみることです。 それがスタート。自分に語れないとしたら,子どもたちには語れません。 大切にしたいことは何か,譲れないことは何か,20年後にどうなっていてほしい…

ヒント

発想のヒントは思わぬ所から生まれます。それは,いつどんなときに生まれるかはその人にしか分かりませんが,生まれたときにしか分かりません。あるいは振り返ってみたときに,あのときだったのかとリフレクションしたときにしか分かりません。 それも,生み…

さしすせそ

生徒指導のノウハウについては何度も書いてきましたが,ブログのリスタートを機会に改めて記します。時を経ても変わらない普遍なものであると言えます。 さ さいしょがかんじん し しんちょうに す すばやくたいおう せ せいいをもって そ そしきてきに 2007…

B3の現地調査が始まる

B3のみなさんの卒論のテーマが決まったことは,2020(令和2)年1月11日に書きました(末尾参照)。そこでも書いたとおり,テーマが決まったら次は現地調査が待っています。お陰様で,2つの学校から調査の許可をもらうことができました。 一つの学校は2月7日に…

考え,判断したことと行動が一致しない

一般的に,我々は,自分で考えていることと判断すること,そしてそれを踏まえて行動することが一致しないことがあることが知られています。たとえば,ある行動を起こさなければならないと考え,その行動を起こすことが必要であると判断したとしても,具体的…

当たり前だと思っていたことが違って見える

今日からブログがリスタートします。2007年(平成19年)3月13日から13年間,毎日続けている「信濃の国からこんにちは」ですが,11,632,106回目のカウントから14年目が始まり,そして,どこまでもみなさんと共に歩んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願い…