正統的周辺参加の理論が知られています。
本人が意識していようがいまいが，周辺から集団としてその取組に参加し，意図的か無意図的かは別にして徐々に集団の中心に位置し，いつのまにかその集団の中心となって活躍できるようになるプロセスを経ます。
学校現場においても，この理論が随所に当てはまります。
下学年の子どもたちは1年間，もっと言えば，小学校なら5年間，中高ならば2年間，上学年の子どもたちの言動を目の当たりにしてきています。いつの間にか，自分が最高学年としてその学校の中心となって1年間を過ごすようになります。
その意味においては，この3月に最高学年の最後の所作に触れることができなかったことが，このあと2～3年後に影響を及ぼさないことを願うばかりです。周辺から正統的に参画できないことが成長の促進を想定通りに及ぼさないとするとなると，懸念される自体が生じることが心配になってくるからです。
