信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

始まり

『学び合い』の考え方の入り口は,相手の能力を認めることです。学校教育の場合には子どもたちということになります。能力があることを認めたならば,その力が随所に発揮できることを信じて任せることです。何度も繰り返していることなのですが,実は教師に…

共に歩む

昔から,言うは易し行うは難しと言われます。まさにそのとおりです。人を採用するときには,これから何をやりたいかもさることながら,これまでに何をやってきたかを丁寧に聞き出すことが大切であると言われます。言ったことが実行に移されるか否かは保証さ…

実際にやってみると

「やってみせ,言って聞かせて,させてみて,褒めてやらねば,人は動かじ」と言われます。山本五十六の言葉であるとされますが米沢藩に伝わる言葉とか武田信玄の言葉とも言われます。教師側の立場になってみると,実際に実践して見せてその目的や意義を語っ…

困り感がよく分かるから

大相撲の世界では横綱になったことのない師匠は横綱を育てられないと言われるそうです。必ずしも真ではないのかもしれませんが,一理あるかも知れません。自分が経験したことのないことを教えられないことは自明です。相撲をやったことのない人には相撲は教…

どれだけ待てるか

みなさんは困ったことがあったときに誰かに相談すると思いますが,相談相手が助けてくれるかどうかを判断するまでどれくらい辛抱強く待てるでしょうか。もちろん,ケース・バイ・ケースでしょうから一概に○分とか○秒とか言えるものではないというのは分かり…

習熟

あることに習熟するためには,1万時間を費やすくらい集中すれば間違いなくその道を究めることができます。ビル・ゲイツ氏が1万時間以上をかけていることは有名です。1万時間とは言えませんが,はじめてのことを理解して使いこなすことができるようになったり…

受け止め方が異なる

同じ言葉を使っても,その背景となるものによって受け止め方が異なることはよく知られています。文脈(context)と呼ばれる物です。夕べの本学教職大学院の授業でインタビュー調査をする際に,回答者によって受け止め方が違ってくるという院生の話題から議論…

すぐ近くに

在宅勤務を始めてみると,自分のまわりに必要な書類があることが仕事をする上でいかに効率的であるのかを改めて思い知ります。分からなくなったときに,すぐに手の届くところに必要な書類があると,どれだけ助かるか分かりません。自分を助けてくれる書類,…

在宅勤務今日から

本学部では今週からオンラインでの授業が始まってますが,他の先生の授業に参加させていただくとなかなか味のある中身を構成していて工夫が感じられます。これなら,オンラインでも十分にできることを実感できます。 そんなことを昨日の時点で思っていたとこ…

黒板代わり

オンライン授業を始めるに当たり,黒板代わりに使うことができるものを見つけることができ,なんとか間に合いました。使い慣れるまでは少し時間がかかりそうですが,少しずつならしていきたいと思っています。黒板やホワイト・ボードというのはなかなか機能…

困っているときにはすぐに助けてほしいもの

困っているときにはすぐに助けてほしいものです。そう,スピード感が大切です。昔,某自治体に「すぐやる課」という部署が設置されたことがあります。まさにそれです。困っているときにすぐに助けてもらえないとそのうち時間が経って結局あきらめてしまいま…

聞き手がヒーロー,ヒロイン

伝えたいことがあっても相手に伝わらなければ伝えられる側にとってはあまり意味を持たない結果となります。言語として発すれば相手に伝わるというものではありませんし,文字に残せば相手に伝わるというものではありません。自分の言いたいことを言ったり書…

体温測定と1日の健康行動記録のすすめ

3日前に本学では新型コロナウイルス感染症対策本部から,教職員及び学生の毎日の体温測定と1日の健康行動記録のすすめが届きました。 行程には自宅→△△(場所)→自宅など1日の行き先が記入できるようになっています。備考には何人かで集まって行動したときに…

自分が困ったとき

自分が困ったときにいつでも助けてもらえると思えることはとても安心ですし,まわりの人を信頼している証でもあります。何より,自分が誰からも見捨てられていないことを実感できる文化がそこに存在している証拠です。だからこそ,誰かが困っているときには…

言われていないこと

言われていないことをやる必要は無いという主張にであいます。ある一面では最もです。指示されていないからやらないのです。このたびの新型コロナウイルス感染症の感染が始まった頃に,指示されていないからアナウンスしないというある航空会社が話題になり…

願い

長野県内の学校は休校が多い状況です。5月7日に入学式をして新学期が始まる市町村もあれば,入学式を終えたけれどもすぐに休校になった市町村もあり,今は学校がひっそりとしています。年間の授業時数をどのように確保するのかが課題となっているようであり…

それって何?の文化

昨日の続きです。 「それって何?」が効果的な言い換えを促す絶妙なキー・ワードです。 『学び合い』の考え方に基づいた授業では,「それって何?」が知らず知らずのうちにあちこちでいつでも使われます。 「それって何?」を言う側も少し躊躇うことがありま…

言い換え

普段何気なく浸かっている言葉が相手に伝わらず,言い換えることあります。 たとえば,いつも何気なく普通のように使っている授業ですが,それって何?と聞かれたらなんと答えたらよいのでしょうか。ウィキペディアによれば,学校教育などにおいて教科・科目…

2つの理由

論文をまとめていると,読み手のみなさんにより良く理解してもらうためにはいかに表現したら良いかを工夫します。その作業がなかなか難しいものです。自分としては,読み手に対して分かりやすいと思って記述するのですが,読み手にとってわかりにくいと感じ…

3校からの要請

11月と1月の『学び合い』ライブ出前授業の要請が3校から同じ日に届きました。偶然に驚きますが,要請してもらえることは本当に有り難いことです。不思議な縁を感じます。私たちの『学び合い』の考え方に共感していただいていたり関心を寄せていただいたりし…

自分ごと

自分ごとになると目の色が変わります。平和教育に取り組んでいるみなさんにとって広島がヒロシマになるようにです。 自分ごとになると,真剣に学び始めて本当に分かるまで学ぼうとするようになるから不思議です。本当によく分かったとなって理解するまで,質…

人が動くのは人に依る

年度末・年度始めで学校現場では転退職される先生方がいます。それによって多くの先生方が異動されます。若い頃,異動を考えるのは学校に依るか校長に依るかと管理職から問われたことがあります。当時は若気の至りか,自宅からの通勤を考えると学校かなと思…

Zoom

本学では5月11日から通学による対面の授業が始まりますが,それに先だって4月20日からオンラインによる授業を始めます。 その準備が連日続いています。 そのオンライン化に一役買っているのが,Zoomです。学部教員50名ほどがレクチャーを受けましたが,これ…

受ける側は忘れない

する方は覚えていないものですが,された方は良く覚えています。それは良い意味でも悪い意味でもです。良い意味で言わせてもらえれば,受けた恩義はした側は忘れているでしょうが,受けた側は覚えているものです。 あのときの恩義は忘れない,だからこそその…

頼む側にしてみれば

人にものを頼まれることがあります。これを買ってきてというものから,道を教えてほしいというものや,この文献の出典はどこなのかわかりますかや,これを教えてくださいまで様々です。 頼まれたら余程のことがない限り断らないので,時間を割いて頼まれたこ…

中止

今年度の長野セミナーを中止することにしました。本来ならば,第14回となるべき会であったのですが,このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底のために苦渋の決断です。昨年度は,フォーラムと一緒に第13回長野セミナーを予定して…

節目

日本の学校教育に携わって長く仕事をさせてもらっていると,3月から4月にかけては正月を迎えるときのような改まった気分になることがあります。1年の中でも,年度が変わるいちばん大きな節目となるからです。 卒業と入学があり,それぞれに進級を迎えます。…

卒論調査終了

このたびの新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防のために3月の学校が休校になったために,卒論の調査が途中で中断していましたが,4月に入って沈静化する様子があまり見られることなく,推移しています。残念ながら終了の判断をすることとなり…

5月11日授業開始

本学は対面での授業が5月11日(月)から開始となりました。 それに伴って,カリキュラムの変更が求められ大わらわです。本学部は100分授業なので14コマをどのように確保するのかも課題です。 山積みですが,学生の命と安全がいちばん大切ですからそれが最優先…

生きる

6年前に私の恩師が事故でお亡くなりになりました。突然の別れは言葉を奪い,自失呆然に陥らせます。発する言葉を探していると,走馬燈のように,思い出がフラッシュバックしてきます。慌ただしい時間が過ぎて一人になると,思い出し,一人涙します。あれを話…