信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

それって何?の文化

 昨日の続きです。

 「それって何?」が効果的な言い換えを促す絶妙なキー・ワードです。

 『学び合い』の考え方に基づいた授業では,「それって何?」が知らず知らずのうちにあちこちでいつでも使われます。

 「それって何?」を言う側も少し躊躇うことがあります。そんなことを質問してもいいのかなあという遠慮がありますし,場合によって馬鹿にされたり卑下されたりしかねないからです。

 質問される側も,実際に質問されてみると,言葉には出しませんが「そんな当たり前のこと聞くのか」という思いが募ることがあって思わず顔に出てしまいます。しかしながら,「それって何?」が言い換えを促し,聞く側も聞かれる側も実は理解が促されるのです。

 今流に言わせてもらえれば,”深い学び”が知らず知らずのうちに起きるのです。本人たちはそんな深い学びが起きているなどとはこれっぽっちも思っていないでしょうけど。ですから,初めてのことだけではなくどんなことでも学ぶときには,「それって何?」と自由にだれにでもいつでも質問できる文化,「それって何?」と質問されてもいつでもウェルカムの文化がとても重要でかつ大切なのです。

 『学び合い』の考え方を使った授業では,その文化づくりを保証しています。だからこそ,学校教育における教科の授業には『学び合い』の考え方が必要なのです。

 それが『学び合い』の考え方です。