2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧
スタートダッシュが得意な人と,スロースターターでラストスパートが得意な人がいます。どちらが良いのでしょうか?スタートダッシュしてラストスパートできればそれに越したことはないのでしょう。じゃあ,中間はどうなの?と問われそうですが,中間も全力…
目標を設定することはなかなか難しいことです。『学び合い』の考え方を使って授業を使用とする場合も,課題設定が鍵となるとよく言われます。『学び合い』の考え方に挑戦しようとする場合は,まず課題設定から取り組むほどですから。 目標を達成したと思った…
自らの学びはいつまで続くのでしょうか?私自身は自分のライフ・ワークは生涯続くと思っています。それこそ,”学びは続くよ,どこまでも”です。 そのモチベーションの根源はどこから来るのでしょうか?個人の中にある場合もあれば,周りの人や状況,つまり社…
1+1はいくつですか?小学校第1学年の算数の問題をなぜわざわざ聞くのかと思っていませんか?実は,この答えは5つあるのです。あなたはいくつの答えを知っていますか?「2」です,と答えるあなたは普通です。算数・数学を専門とするあなたなら,「2」の…
理科では,特に生物的領域においては,過小般化と過大般化が起きることがよく知られています。我々は理科の授業で具体的な事例を通して様々なことを学びます。自然の事物・現象について,限られた時間の中ですべてを学ぶことはできないので,典型的な事例を…
バイアスがかかることにはメリットとディメリットがあります。ディメリットは,バイアスがかかることで固定化された思考,観察,分析,評価しかできなくなることです。自分ではそのつもりはないのですが,無意識的にそのようになってしまうところが難しいと…
生産性の高い集団は,会話の往復が多いというデータが出ているそうです。一方的にしゃべっているだけの集団では生産性が低くなるようです。そんな話を聞くと,さもありなんと思います。『学び合い』の考え方がそれを実証しています。経験が交換される会話が…
すべての子どもたちが,だれからも見捨てられずにそしてお友だちをだれ一人をも見捨てずに,授業を受け学校生活を送ることができるようになる教育が,『学び合い』の考え方です。教師だけが旗振りをしても,子どもたち全員がそのような考え方を持って生きる…
鳥はさえずりながらお互いに会話をしているというのはよく知られていることです。よく聞いてみると,さまざまな音程とリズムそして強弱をつけながらさえずりあっていることを観察することができます。さえずりあっているので,バードウオッチングにて耳を澄…
冬にバードウオッチングをする機会はなかなかありません。ただ,機会に恵まれると,広葉樹の場合,樹木の葉がすっかりなくなっているので,観察には絶好と言えます。研究室の窓から見える樹木の枝群には,各種鳥類が留まって過ごしています。鳥にとっては私…
学びは場所を選ばずとはよく言ったもので,時間も選ばないようです。学び上手は,場所も選ばず時間も選ばず,いつでもどこでも誰から何からでも学んでいます。学び手がいる限り,その一方には必ず教え手がいるはずなのですが,学び手と教え手の関係性から言…
早起きは三文の得と言いますが,かつて朝ゼミをしていたことがあります。朝7時30分からゼミ生が全員で集ってわいわいがやがや行います。朝早く起きるのは大変でしょうが,何か一日をたくさん使うことができているようで気分が晴れるものでした。アルバイ…
人間は勝手なもので,困ったことが生じると自分で何とかしようとしますが自分でどうにもできなくなると,誰かに助けてもらおうと助けを求めます。困ってしまったので,やはりすぐなんとかしたいと思うのが人間の悲しさかもしれません。 そのときに,時間が空…
手段目標分析という,よく知られた技法があります。発見的アルゴリズムの一つで,初心者と熟達者の違いを説明するときによく使われます。初めてのことに挑戦する場合や初めてでなかったとしても何年も挑戦していなかったことに再挑戦するような場合にも当て…
年を取れば取るほど,人前で泣くことは少なくなるように思います。それも,目頭が熱くなるくらいであれば涙腺が緩んでくるとしばしば現れる現象の一つでしょうが,声を上げて号泣することはなかなかないものです。感動的な映像や画像を見てであるならば,そ…
私の勤めている建物の廊下の蛍光灯が一新されました。人感センサーのついた蛍光灯に変えられ,壁にあったスイッチがすべて取り除かれました。人が通ると点灯し,いなくなってしばらくすると消灯します。現代の見事なまでの科学技術が結集されていると感じま…
昨日は,教職大学院の実践研究報告会の一日でした。長野県教委はじめ全国各地の学校から参加しておられていて大勢のみなさまから闊達な議論が展開していたことが印象的でした。どれも素晴らしい実践として聞かせてもらいましたが,固有性と普遍性のはざまで…
当コースの第57回卒業研究発表会の2日目です。卒業研究で何が求められているのでしょうか?という話をしました。本学はディプロマ・ポリシーとして,4つ「教育の専門家に求められる深い教養に根ざした公共的使命感や倫理観」,「教育活動を支え実現する…
昨日から2日にわたって,本学部の理科教育コースの第57回卒業研究発表会が行われています。27名の4年生がこれまで取り組んできた研究成果を披露してくれています。どの研究も,内容が質的に充実していて聞き応えがありますし,成果をいかに聞き手に分…
昔の話です。52から53年も前のこと,当時,学校教育の授業では必ず先生のお気に入りの児童生徒がいたものです。その子が発言すると,先生はその子の発言を基に授業を進めます。まさに,その先生にとってはその子は主体的として評価されたのでしょう。期…
一晩に何度も夢を見ることがあります。一度目が覚めてから改めてみるので,それぞれの夢はそれぞれが独立した内容のものです。しかしながら,昨晩見た夢は続きましたから驚きです。最初に見た夢の続きを,もう一度眠りについてから見たのです。見たくない内…
今の時代,葉書や封書よりもメールによるやりとりが主流です。学内での業務依頼はもちろんのこと,学外からも業務依頼や業務推進等はすべてメールでのやりとりです。お礼や年賀状もメールの時代です。当たり前のことかもしれませんが,『学び合い』ライブ出…
人を育てることは1日や2日でできるものではないことはどなたでもご存じのことと思います。成人として認められるのが18歳ですから,18年かけて育てます。学校教育も同様で,義務教育は9年ですし,幼稚園・保育園から高等学校卒業までを含めれば15年近くを要し…
研究授業を参観に行くことがありますが,どの研究授業も指導の工夫が施されていて見応えがある上に,子どもたちも主体的でかつ対話的に深い学びをしている様態を見せてくれていて素晴らしいものです。中には,勤務校でも実践してみようと思う内容のものもた…
今年の長野は寒いです。積雪が例年に比べて少ない分,気温が低くなっているのかもしれないと科学的根拠なしに想像しています。先日,同僚と話をしていたときに,同僚が「夜,寒くて目が覚めました」と言っていましたから,裏付けているようにも思います。幸…
後期試験期間が終わりましたが,この期間中,消しゴムの文化と会釈の文化に心洗われた思いがしています。毎回書いていることですが,どうもコースに依存するものではないようなのですが学年には若干依存しているように感じます。統計的な議論はできないので…
した方は覚えていないのですが,された方は良く覚えているということはよくあることです。良くも悪しきもです。自戒を込めて,悪しきことは,した方は悪しきことであるという認識がないこともあってなかなか難しいことであると思います。良かれと思って,し…
卒業研究による成果物の提出が昨日17:00で締め切られました。4年生4月から,研究室によっては2年生や3年生のころから取り組み始めた学生のみなさまもいるのではないでしょうか。卒論のテーマを決めるときがいちばん苦労したのではないかと勝手に思ってい…