信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

手段目標分析

 手段目標分析という,よく知られた技法があります。発見的アルゴリズムの一つで,初心者と熟達者の違いを説明するときによく使われます。初めてのことに挑戦する場合や初めてでなかったとしても何年も挑戦していなかったことに再挑戦するような場合にも当てはまることです。現在状態と目標状態があるとき,熟達者になればなるほど,両者の差を縮小する行動を選択しますが,効率性を議論するときにも思い出してしまいます。状況に依存しますから,スーパーマンやスーパーウーマンにはなかなか巡り会うことはできません。あるときに初心者であったからと言って,それがすべての場合において初心者の行動を取っているかと言えば,ノーです。状況が変われば,初心者が熟達者になりますし,熟達者も初心者となります。