信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

教育一般

今をどう生きる?

論文を書いて投稿すると,その論文の査読が通って学会に掲載されて公開されるまでに早くても1年はかかります。かかる場合は,2年近く待つこともあるほどです。その論文を書くために構想を練ってデータを取ったのはさらにその1年程前ですから,その教育研究へ…

単元内自由進度学習

長野県教育委員会は,2020年度から単元内自由進度学習を始めたと昨日の新聞報道にありました。今年の2月には個別最適な学びに転換する意向を表明し,より一層の単元内自由進度学習を推し進めようとしています。福島小学校と城南小学校の事例が紹介されていま…

目の前の桜

小学校や中学校の校地内にソメイヨシノが植えられている光景はよく見ます。この時期は入学式が執り行われるので,新入生を迎えてくれています。大学のキャンパスにも意外かもしれませんが,ソメイヨシノが植えられています。大学は小学校や中学校ほど各地に…

4月は授業改善の良い機会

日本の学校教育に携わる者として,授業改善にとって,4月は良い機会をもたらしてくれます。これまでの自分の教育実践を振り返ったときに,改善を必要とする点があった場合には,新たに試みるきっかけとなるリセットのタイミングを与えてくれるのも4月という…

学習者はどう思っていますか

学会で教育研究の成果を発表する機会があると,必ずと言って良いほど質問されることは,「児童生徒はどのように思っていますか?」とか「子どもたちは,あなたのやっっていることを知っているのですか?」です。自分がやっていることが教育効果を生み出すこ…

できない理由を探さない

松下幸之助さんの言葉「できない理由を探さない」を座右の銘にされている方がおられます。私はできない理由は探さずに,できる理由を探します。それはごく当たり前のこととして毎日を過ごしています。できないことはたくさんありますが,できることもたくさ…

令和6年度がスタート

今日から,令和6年度が始まります.新しいみなさまをお迎えして新たな組織と新たな体制の下で,新しい業務と教育活動がスタートしていきます.心機一転,頑張りたいと思います. 不思議なもので毎日の生活の中で,節目となるときというのはいつでも心改まり…

感謝

日本は4月から新しい年度が始まって3月に単位年度としての1年間が幕を閉じる文化です.今日は,その単位年度としての1年間の最後の勤務日です.1年間お世話になったみなさまがご退職されたりご栄転されたりして,御挨拶をいただきます.私の方こそ,さまざま…

スイッチが入る

俗に言うところのスイッチが入るという表現があります.特にそれまで以上に集中して本気で一つのことに立ち向かおうとする精神状態を表している表現なのではないかと独りごちています.振り返ってみるとこの3月は,まさに私自身は研究にスイッチが入っている…

科学技術週間

文部科学省から,本学に第65回科学技術週間のポスターが届きました。「世界とつながる数理」がテーマのようです。春分の日の決め方は分かりますか?太陽の周りを地球が公転していますが,冬至の状態の地球の位置から夏至の地球の位置までの間の中間地点に来…

テントウムシとの共生

私の研究室ではテントウムシと仲良しです。毎日,テントウムシが研究室にやってきて暖を取っているようです。部屋の中を飛び回って自由に楽しんでいます。ときどき,ガラスに当たって痛そうにしています。彼らをそっとつかんで,外に逃がしてあげます。先日…

三寒四温

外国のことわざに,March comes in like a lion, and goes out like a lamb(3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去っていく)というのがあります。温かくなったかと思えば寒くなってまた冬支度をしてみるときがあり,三寒四温の日々を例えた表現の…

いろいろな姿を見せる雪

昨日の午後,目の前で雪が降っていました.それも強い横風に乗って真横に降っている,降っていると言うよりも舞っている,それよりも吹雪いているというよりも横っ飛びしているという表現の方がぴったりのような横殴りの雪っ飛び現象でした.それだけ,雪質…

デンマーク視察

先月,デンマークの小中学校にSTEAM教育の授業実践の視察に行ってきました。デンマークは,小学校と中学校が1つの校地内に併設されていることが多く,日本で言うとところの小学校第1学年から中学校第3学年まで同じ校地内で学びます。視察した小中学校はゼロ…

大学入試

大学の個別試験が行われています.1年に一度の試験ですから,受験生のみなさまにとっては大変な思いをしながら臨んでいることと毎年思います.一人一人のこれまでの奮闘と努力の積み重ねの尊さに思いを馳せ,今そしてこれからのより一層の活躍にエールを贈り…

小学生の朝

小学生の朝は早いです.もちろん,もっと早く活動されている方々はたくさんおられるでしょうが,児童生徒学生の朝を見てみると,その中でもいちばん早いのが小学生のように思われます.学年が上がれば上がるほど,朝はゆっくりのように思えます.小学生の朝…

春の便り

春の便りが届いています。冬至からおよそ3ヶ月弱が過ぎ,日の出も早くなり日の入りも遅くなって昼の長さがな学成ってきていることを感じます。昨日は啓蟄でした。雪解け水が流れ,道ばたの梅の花が咲き誇り,雨のにおいが春らしくなり,雪が溶け始めて泥をか…

マニュアルづくり

初めてのことに挑戦するときや困ったことになったときに無我夢中で何とかしようとしているときに,思いがけなく,問題が解決することがあります。そのようなときはとても嬉しく,後先何も考えないことが多いのですが,はて,どうやったら問題が解決したのか…

ひらめきはいつ

ひらめきは突然やって来ます。未来の新聞を読むことができればいいなあと願うのと似ているように,いつひらめくのかが分かっていたら対応はもっと違ってくるのではないかと思うところです。ただ,これまでの経験から類推して言わせてもらえると,ひらめきは…

日本でのSTEMの変遷

Socirty5.0の現在,日本国内においてもSTEM/STEAM教育への関心が高くなってきています。従来,学校教育関連は文部科学省がイニシアチブを取ってきた歴史がありますが,経済産業省や厚生労働省が教育への関わりを深めています。STEM/STEAM教育への取組が盛ん…

会話は大切

会話は重要でかつ大切です。そんなことは,当たり前のことなのですが,どうしても言わなくても分かるだろう,とか言わなくても分かってくれるだろう,という思いがどこかに存在しているように思います。あるいは,表現の仕方や相手への伝え方が十分でなかっ…

考察を説明する難しさ

理科教育研究,科学研究を含めて,教育研究において考察をする難しさは言うに及びません。教育に限らず,一般的な研究においても同じことであると言えます。考察するからには,その考察を導き出した根拠となるエビデンスが必要です。その教育研究ないしは研…

準備が命

食堂やレストラン関係の仕事をしている方は,店を開くまでの準備が命であるということを聞いたことがあります。食堂やレストランに限らず,食料品を扱う業務に携わっておられるみなさま方は一様にそのようなのではないでしょうか。お客さんが来ると余裕がで…

ネットワークの中に埋め込まれている知識

私たちの知識がネットワーク化された網目の中に埋め込まれていることがよく知られています。経験に基づく文脈の下で,知識が有効に活用されるのはそのためです。知識を断片的に記憶しようとしたとしても,なかなかうまく長期記憶の中に埋め込むことはできま…

卒業生からの便り

過日,かつて学年主任をしていたころの学校の生徒から連絡が来て驚くとともに,なつかしく話をさせてもらいました。30年も前のことなのに,わざわざ連絡をくれてうれしく思います。その卒業生は,現在,現職教員として教壇に立っています。元気で子どもたち…

生態系

中学校第3学年の理科で生態系を学びます。動植物が互いに関わり合いながら,水や気温などその場所の特徴に応じた一つのまとまりを形成している様を言います。外から突然,その場所になかったものがやってくることがあります。外来種と呼ばれます。理科の観察…

アンケートが届きました

先日行った中学生対象の市民公開講座の,アンケートが届きました。受けてくれた中学生からの評価です。抜粋します。「顕微鏡を作って自分で見ることができたのでとても面白かったです。望遠鏡では鳥を見たり月を見たいと思いました。貴重な体験をありがとう…

個性です

先日の中学生対象の市民講座での受講中学生の一言です。ものづくりをしていてマニュアルと異なる仕様の過程を経ようとしていた彼らに私が訪ねたところ,返ってきた発話の一つです。なるほどと思います。ものづくりのマニュアルはごく一般的な使用に仕上げよ…

大寒

1月20日の大寒が過ぎました。冬至を過ぎ,この大寒を過ぎると,寒い冬もあと少しだと思えてきます。昼の長さも,日一日と長くなっていき,温かな春がやってきます。楽しみです。動物は冬眠したり卵で越冬したり,植物は冬芽で準備したり樹木に栄養を蓄えたり…

中学生対象の市民公開講座開催

昨日は,本学で私担当の中学生対象の市民公開講座を開催しました。定員を上回る人数の応募者があって,うれしいことです。光の不思議と題して,手作りのペットボトル顕微鏡に挑戦する1時間目と,手作り望遠鏡に挑戦する2時間目の2コマでした。光というのは目…