信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

学期末の節目

本学は後期の定期試験が今日で終わり,明日から補講期間に入ります。学期末の節目を迎えます。1月に入ってからCOVID-19の感染急拡大に伴ってオンライン化に移行しましたが,概ね後期講義を順調に終えることができ,有り難く思います。 後期が終わるこの時期…

学士論文

卒業研究の集大成となる学士論文の提出は今月末です。今,その仕上げが佳境の時です。後期の定期試験の日程とも重なり,心労が蓄積する時期です。これまで奮闘努力してきた成果をいかに読み手に分かりやすくまとめるかは,経験したことのある方にしか分かり…

褒める行為の難しさ

2つ叱って3つ褒めと言われます,褒めるときにはその褒め方もなかなか難しいところがあります。褒める対象が存在すると言うことはその一方で褒めることができない対象が存在すると言うことです。褒める対象とともに褒めることができない対象に対しても何か…

失敗しても大丈夫だよ

先日ご紹介した,日本一の子どもたちのこの言葉は金言です。一緒にやろうという言葉が魔法の言葉だとずっと言い続けてきましたが,彼らの「失敗しても大丈夫だよ」という言葉はそれに勝る魔法の言葉です。教育委員会をして,自分にも言ってほしい,そうした…

心が折れそうなとき

『学び合い』の考え方はみんなができることを求めます。しかしながら,みんなができるという意味には2通りあることを「『学び合い』入門」(2010年発刊)に書きました。一つは,40人が各人の自己努力によってみんなができる状況です。一つは,それぞれがみ…

マイナス11℃の世界

長野市のここ何日かの最低気温はマイナス11℃です。釧路ほどではありませんが,それでもやはり寒いです。釧路はマイナス20℃になりますから。釧路では濡れたタオルをもって外に出るとそのまま凍って棒のようになります。雪の壁がコンクリートのように固くなっ…

最後のチーム演習が終わり

教職大学院のM2のみなさんとの最後のチーム演習が終わりました。忙しい中2年間の教育研究に邁進してきた彼らの学びが尊く,学ぶことの多い教育研究であったと振り返っています。修了後,スクール・リーダーとしてますます活躍してくれることを心から願いま…

卒業生の活躍

卒業生の活躍は嬉しいものです。私たちの研究室を卒業し他大学の教職大学院に進学した卒業生の実践報告会がオンラインで実施されましたので参加させていただきました。理科の探究に焦点を絞って教育研究を進めたようで,子どもたちの学びの実態から有効性の…

燃焼現象

燃焼現象は中学校第2学年の理科で学びます。物質が酸素と結びついて光と熱を発する現象です。物質が光と熱を発せずに酸素と結びつく現象が酸化です。さびる現象は後者です。燃焼するためには酸素と結びついて光と熱を出すことが必須となりますが,酸素が不…

日本一の『学び合い』学校

日本一の『学び合い』実践校から便りが届きましたので紹介します。この学校は,全クラスで『学び合い』の授業に取り組んでいるだけでなく,異学年の『学び合い』にも取り組んでいる学校として何回かご紹介した学校です。 先日,自治体の教育委員会から係長様…

視点を変える

休みの日に散歩をすることがあります。目的地に向かっていく道すがらに見える風景があります。往路です。一方,目的地から帰ってくるときに見える風景があります。復路です。往路で見る風景も復路で見る風景も同じ風景です。しかしながら,往路で見る風景と…

パラダイム転換

教員は,特に中学校の教員は,経験上,子どもたちを型にはめようとする傾向があります。卒業後,社会人として生きていくことができるようにしたいという思いからであると言われます。大学卒業後に学級担任として責任ある立場になってずっと勤めてきたベテラ…

太陽

私はスカイ・ブルーの色が好きです。文字通り,青い空を見ている文脈を創り出してくれるからです。季節では雪解けの春が一番です。雪が溶けてどんどん温かくなっていく陽気を肌で感じることができるからです。雪国育ちではない方にはよく分からない感覚であ…

不思議なご縁

お世話して差し上げた側は覚えていないものですが,お世話してもらった側は良く覚えているということがよくあります。お世話する側は相手に対して何か対価を求めようとしていないこともあるでしょうしそれがその人にとって当たり前であることにも依るでしょ…

海底火山の噴火

海底火山の噴火という話は地学の授業で学ぶ内容です。ところが,このたびトンガ近くの海底火山のフンガトンガ・フンガハアパイ火山が15日に噴火したというニュースが飛び込んできて驚きました。被害に遭われたみなさまに心からお見舞い申し上げます。一日も…

共通テスト

共通テストが行われています。一生懸命とり組んでいるみなさんにエールを贈ります。彼らの希望する進路が実現されるよう心から願います。20年後に幸せに暮らしてくれていますように。

助け合う(2010年2月19日再掲)

その人がそれまでにどのように育ってきたかが,これからどのようなポリシーで生きていこうとするのか,生きていくことができるのかに影響を与えるものなのではないかと考えます。昨年のN小の2年生の子どもたちの『学び合い』の考え方をすぐに享受して授業…

誰に聞いたらいいの?

先輩に聞いていいんだよと言われて,あなたならどの先輩に聞くでしょうか。研究室では先輩から後輩に受け継がれる文化があり,その文化の中で異年齢で学んでいます。ですから,誰に聞いても差し支えないはずです。しかしながら,いざ,誰に聞いてもいいんだ…

感染急拡大

COVID-19の感染急拡大がいろいろなところに影響を及ぼし始めています。長野市も警戒情報のレベルが上がり,学部・研究科授業もオンラインになっています。私たちの研究室にも影響が及んできました。予定していた卒業研究の学校現場調査が延期になりました。…

要請が来ました。

来年度の学び合いライブ出前授業の要請が来ました。このコロナ禍の下,私たちの研究室に要望していただけることを嬉しく,また有り難く思います。保護者のみなさま方への話もしてほしいというご要望です。1年生のみなさんが学校生活を充実したものにできる…

心癒やしてくれる志賀高原

志賀高原の山々を話題にしたことがあります。私の勤務している校舎から東を眺めると毎日見えます。特に,快晴の日には,長野市は空気がきれいなのかくっきり見えて爽快です。今は,さらさらであろう雪が山々に降り積もって一層雄大な眺めです。それを見てい…

手強い相手

この年末年始に降雪があり連日朝から除雪に追われていました。雪国の良さでもありつらさでもあります。その雪も一口に雪とは言っても,除雪をしている身になってみると,除雪しやすいさらさらの軽い雪と重くて除雪に相当の力を必要とする雪があることを見つ…

成功裏に終えました

昨日は第20回臨床教科教育学セミナー2021を成功裏に終えることができました。39発表が2会場に別れて発表されました。大勢のみなさま方からご参加いただき,闊達な議論が行われたことが何より有り難いことです。どの発表も,このあと,今大会での質疑応答を…

第20回臨床教科教育学セミナー2021

今日は第20回臨床教科教育学セミナー2021です。1年間の臨床教科教育の成果を披露する機会です。申込のあった発表タイトルを見る限り,魅力的な内容ばかりです。2会場に別れての発表となるので,全部聞いてみたいという贅沢な悩みを解消することはかないま…

35年も前の印象的な出来事

今から35年ほど前の私が院生であったことのことです。今でも記憶に残っている,とても印象的なことがありました。当時,私は理科教育の研究室に所属していましたが,地学が専門であったので,地学のゼミにも自主的に参加させてもらっていました。その地学の…

誰でもできるわけではない

世に数々の指導法があります。しかし,その指導法をだれでもが修得できるわけではありません。その指導法に必要なスキルを学び,トライアンドエラーを起こしながら修得の道のりを一歩ずつ歩んでいくのです。 『学び合い』の考え方も同じです。誰でもが『学び…

『学び合い』の考え方を使うと

万人が良い授業であると認める授業はないと言われます。万人が認める万能の指導法はないとも換言できます。しかしながら,『学び合い』の考え方を使うとそうでもないと言えます。少なくとも学術的には実証されています。どのような問題の所在となる状況であ…

タヌキの足跡

タヌキの足跡を発見しました。昨日の霜柱の観察地点のとなりの場所です。冬のフィールドでの観察の楽しさの一つが,動物の足跡の探索です。4本の指ならばキツネかネコかタヌキと言われます。5本の指ならアライグマかイタチかハクビシンです。 発見した足跡…

霜柱

霜柱を初めて見ました。朝の気温がマイナス10℃になったので期待を込めて初観察したのです。観察を終えた後,一度もどって撮影機材を持って行って撮影してきました。それだけ感動したからです。素晴らしい自然現象だなあと感嘆してしまいました。太平洋側に住…

学ぶということは

学ぶことというのは,分からないことを分かるようにすることです。分かっていることをもっとよく分かることも学ぶことでもあります。その分かっていると思っていることも実は分かっているつもりになっているだけであって,本当はよく分かっていなかったのか…