信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

嬉しさ倍増

現職の先生が,私たちの研究室に研修に来てくださる機会があります。『学び合い』の考え方に関することがほとんどです。お会いして,いろいろと話をするのですが,私の書いた本について,褒めてくださることがあります。「(私の書いた本を実際に手に取って,…

消しゴムと会釈の文化

28日から8月3日まで,学部は定期試験週間です。消しゴムと会釈の文化がまた見られます。定期試験の度に見られる不思議な文化です。その都度,記していますがだれが教えたのか分かりませんが,少なくとも私はどこでも誰にでも一言も言っていませんが,伝統と…

習慣

みなさんも習慣にしていることがあると思います。習慣というのは大切であると常々思うところです。日常生活の中での自らの行動が習慣になると,その行動が意図せずに当たり前のようにできるようになる域が近くなるからです。 初めての行動を起こすときは,納…

夏がやって来た

夏がやって来ました。みなさまは,どのような情報から夏を感じているでしょうか。 夏休みに入った途端に,アブラゼミとミンミンゼミの鳴き声がうるさいほどに聞こえるようになりました。それも朝の5時00分ころからです。何十年も日本の夏を過ごしてきたその…

夏休み

本学部附属学校園は,今日から夏休みに入ります。2学期は8月22日から始まりますから,およそ3週間ほどの夏休みとなります。今年は少し涼しくて過ごしやすい日になるのかなあと思うところです。子どもたちにとって思い出の多い素敵な毎日がやって来ます…

落とし所

私たちの『学び合い』の考え方では,みんな違っていて当たり前の多様な考えをもったお友達がいる中で,みんなでみんなが目標達成できるためには,いったいどのようにして折り合いを付けたらよいかを学んでいきます。折り合いの付け方です。 それと同じような…

素朴概念

先日の講義で,素朴概念の話をしました。誤概念,先行概念,代替的コンセプションとも言われる概念です。学修者にはもともと生活経験を根拠にした考えがあるというものです。毎日の日常生活から得られる膨大な生活経験による理由付けはなかなか強固であって…

観察,実験で困ること

理科の授業では観察,実験は避けては通れません。科学的に探究する上では欠かせない重要な要素となります。ところが,その観察,実験も予備実験の時には理論値に近かったのに,いざ本番でやったら理論値とはかけ離れたということがよく起こります。困ってし…

身についた技術を修正する

一度身についた技術を修正することは至難の業です。箸の持ち方は分かりやすい例かもしれません。私も正しい持ち方ができていないのですが,それでも極端に困ることはなくこの歳まで至っています。正しい持ち方に直そうとすると時間と労力に加えて不断の努力…

観察,実験をする

理科教育担当の私の講義では,模擬授業を課していて観察,実験が必須です。小学校免許取得希望の皆様も必修科目となっている関係で,必ず1回は自分で観察,実験に挑戦しなければならない環境下にあります。模擬授業の時には,教採の場面指導のようで,目の…

持ちましょうか

理科教育担当の私の講義では,受講生の皆様に模擬授業に取り組んでもらっています。その一環として,予備実験をして当日本番の時に会場で観察,実験をしてもらっています。そのための,観察,実験に必要な実験器具や教材を研究室から会場まで1台の台車に乗…

余裕をもつこと

経験から言わせてもらえれば,余裕を持つことは重要で大切なことです。折り合いを付けるコツを尋ねられたら,余裕を持つことをその中の一つの間違いなく挙げることでしょう。時間的な余裕に空間的なな余裕をもつことつまり物理的な余裕を持つことが,精神的…

定義

文部科学省の問題行動等調査に依れば,いじめはとは「当該児童生徒が,一定の人間関係のある者から,心理的,物理的な攻撃を受けたことにより,精神的な苦痛を感じているもの。」とされています。この定義に依れば,いじめはしていないと言ったとしても,受…

おしつける

自分の価値観を相手に押しつけるところからコンフリクトが高まることになります。押しつけている側は良いでしょうが,押しつけられる側にとっては遺恨が残りかねません。こうでなければならないとか,これはこういうものなんだから,とか振り返ってみると押…

うれしい

久しぶりに技術科の方と話をしたという気がして嬉しかったです。技術科の方と話しをする機会は数多くありますが,そもそも技術ってどんな教科なの?というそもそも論を語り合うことのできる機会はなかなかなかったからです。そもそも論を語り始めても相手は…

かがく

理科ってどんな教科ですか?とか,それって理科の授業ですか?とか,聞かれることがあります。自分野やっている授業は理科の授業なのだろうかとリフレクションすることもあります。そもそも,理科って何?と一人振り返ります。理科は,物理学,化学,生物学…

根拠のない話

根拠のない話を聞くことがあります。特にこだわりを持っている内容や自分事の内容の場合,時に感情的になってしまうことがあって根拠を瞬時に探すのが一苦労するような文脈であることに依るものと考えられます。くじらが空を飛んでいるのを見たよ,という語…

清流

本学部キャンパスのグランドにてホタルを観察できます。観察できるとは言っても,大量に生息しているわけではないので観察できる機会に恵まれることが少ないです。ホタルはご存じの通り,清流の環境下でしか生息できないので,それだけ環境に恵まれている証…

面接練習

今年は面接練習の希望が多く寄せられます。B4のみなさんと一緒に取り組んでいると長野県の教採の様子が伝わってきます。 一次はすでに終わりましたが,ペーパーと集団面接です。二次は個人面接と場面指導と模擬授業です。二次は一人小一時間を要するとのこと…

面接で『学び合い』の考え方を語る

教採の面接練習をしていると,私たちの研究室のB4のみなさんは,面接官役の質問に対して『学び合い』の考え方について語ることがあります。聞いているこちらとしては,心地よく大歓迎なのですが,おそらく,本番の面接ならば面接官には通じないであろうと思…

安全教育

学校教育において理科の授業を行う場合には,観察,実験があるために安全教育は避けては通ることはできません。教師が気をつけるだけではなく,子どもたち自身にも気をつけてもらうことができるように指導します。事故を防ぐためにはどうしたらよいかと同時…

Can I help you?

困っているお友達がいたら助けてあげる文化,困ったら助けてもらえる文化を創ってほしいと願っています。しかしながら,助けるという行動が難しいことも事実です。助けてあげようと思って助けてあげたと思っていても,相手にとっては助けてもらっていると思…

スギぼっくり

スギぼっくりが成長しています。春先は米粒くらいであって目立たなかったものが,今はテニスボール(と言うと少し大げさかもしれませんが)くらいに成長して遠くからもよく見えます。そのスギぼっくりですが,今年は特に多いです。今年の気候に影響しているの…

どこか雰囲気が違う

本学部は,第3年次に教育実習を2回行うカリキュラムになりました。4週間の教育実習Ⅰと2週間の教育実習Ⅱです。前者を小学校で実施したならば,後者は中学校です。前者が中学校ならば,後者は小学校です。2つのうち,4週間の実習を行う教育実習は分離方式で…

当たり前の文化を創りましょう

私たちの行動は社会的文脈に依存することが示されています。誤解を恐れずに表現するとしたならば,周りがだれもがやっていると自分もやる,周りのだれもがやっていないと自分もやらない,ことです。周りの誰もがやっていればそれは当たり前の文化となります…

心を震わせてくれる学校群

6月に3回の『学び合い』ライブ出前授業に行ってきました。3校です。いずれも『学び合い』の日本一の学校と言える根拠があります。 一つの学校は,私の出前授業を終えた後,先生方が『学び合い』に果敢に挑戦し続けている学校です。それも,それぞれの先生…

キャンパスで今年初めて

キャンパスで今年初めてアブラゼミの鳴き声を聞きました。ここ1週間ほどの暑さでセミも驚いていることでしょう。まだのはずなのに,もう夏なの?と。昨日からまた梅雨に戻ったような気候ですが,もう梅雨は明けていると言います。ヒグラシが25度以下,アブラ…

根を張る

樹木が地球の1Gの重力に逆らって太陽の光をより多く浴びることができるように上に伸びようとする場合,重心とのバランスをとって倒れないように様々な工夫を施しています。その一つが,根です。特に,樹高が数10mに達しようかという大木の場合,広げた枝の幅…

事実を目の前で

理科は第一に,事実を目の前で確認してそれを基に考察する教科です。事実をその場で示すのが理科であるとも換言できるでしょう。だからこそ,観察,実験が必要となるわけです。事実を目の前で示したからと言って,それが理科の内容の理解につながるかと言え…

後出しじゃんけんはダメ

昨日,課題を作るときには,教師用指導書に書かれている抽象的な目標を具体化して,子どもたちに誤解されることなく伝えることが一番重要で大切であるとお伝えしました。それも,子どもたちが活動にはいる前に提示することです。 今日の授業では,何をすれば…