信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

身についた技術を修正する

 一度身についた技術を修正することは至難の業です。箸の持ち方は分かりやすい例かもしれません。私も正しい持ち方ができていないのですが,それでも極端に困ることはなくこの歳まで至っています。正しい持ち方に直そうとすると時間と労力に加えて不断の努力が求められます。恥ずかしながら,あまり問題意識を持つ機会がないのでそのままになっています。
 技術が修正される様子を見る機会があると,我々に分からないところでどれだけの時間と労力をかけた努力があったのかを推測することとなり,その結果に対して敬意を表することになります。それを支える余程の高い問題意識と強固な意思と不断の努力の賜だからです。
 ローマは一日にして成らずと言われるまでもなく,どのような些細なことであったとしてもその修正には並々ならぬ過程があることを思います。より良いものを目指して努力を行ってはならないと心を奮い立たせます。