信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

観察,実験で困ること

 理科の授業では観察,実験は避けては通れません。科学的に探究する上では欠かせない重要な要素となります。ところが,その観察,実験も予備実験の時には理論値に近かったのに,いざ本番でやったら理論値とはかけ離れたということがよく起こります。困ってしまいます。
 理論値に近い結果となったグループと理論値からかけ離れた結果となったグループに別れてくれれば,その後の展開も考えられますが,いちばん困るのは,すべてのグループが理論値からかけ離れた結果を出したときです。子どもたちは,どのような事実が望ましいのかは全く知りませんから,知っているのは教師だけです。
 学部の講義の時には,そのようなときのための対処法を3つ説明します。自然の事物・現象を対象としているだけに,何が起こるか分からないのが理科の面白さです。面白さと言っているのは理科人だけかもしれません。