信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

相対的な評価

スポーツの陸上競技や水泳競技の個人競技のように絶対評価としての基準がある場合には,その基準に照らして絶対評価がなされます。しかし,そうでない場合には,同じスポーツであったとしての相対的な基準に基づいて評価されるものもあります。相対的な評価…

表紙の写真

日本理科教育学会の編集する理科の教育は月刊誌です。毎月の誌面の表紙を飾るのは,動植物の写真です。とは言っても,動物の写真がやはり多いです。ホニュウ類から鳥類,爬虫類,両生類,魚類の脊椎動物にはじまって,昆虫類が多く乗ります。甲殻類も登場し…

気を引き締めて

ここ連日,長野県の新型コロナウイルス感染症の感染状況が報道されています。1日に複数感染している日も毎日のことになりました。長野県が公開している直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数も今日は2.25となり,過去最高です。本学でもはじめての感染…

学会と言えば夏

理科の学会は夏に全国大会を開催しています。私が入会してから30年間はずっとそうです。ですから,学会の全国大会と言えば夏です。夏とは言っても,8月上旬~9月中旬にかけてです。 先日お話ししたとおり,日本理科教育学会と日本科学教育学会が連続した日程…

学修者主体の学びの場を創る会

夕べは学修者主体の学びの場を創る会の定例会でした。9名のみなさまが集ってくださり,あっという間の時間です。話題は学校と社会との連携協力のあり方,そして沖縄社会の現状を踏まえたかかわりかたのあり方の議論です。話をしながら自戒です。まだまだ改善…

読み直してみると

日本理科教育学会の活動の一つの理科の教育という月刊誌の発行があります。70年の歴史を持つ学会なのでその発行冊数も膨大にあります。私は入会して30年ばかりしか経っていないので,360冊あまりしか持ち合わせていません。先日の全国大会の若手タスクフォー…

日本科学教育学会年会

日本理科教育学会の全国大会が終わり,今日から日本科学教育学会の年会(全国大会)が始まります。日本科学教育学会もオンラインです。非同期型の情報提供と同期型の質疑・応答が組み合わされていてなかなか現地にいるような感覚で臨める期待感を持つことがで…

自分ごと

何度も書いてきたことですが,自分ごととして見ることができるかどうかによって同じことを見ていたとしても受け止め方が異なります。我々が情報を認知する際にはある一定の枠組みを持って情報に接していることに依ります。その枠組みは実生活の生活経験から…

タスク・フォース

日本理科教育学会がオンラインによる全国大会を行っています。学会改革とも言えるいくつかのタスク・フォースを立ち上げて議論の場を提供しています。その一環として,昨日は若手によるタスク・フォースのパネルディスカッションが行われました。学会誌をど…

第70回全国大会

今日明日の2日間,一般社団法人日本理科教育学会第70回全国大会が開かれています。本来ならば,岡山大学キャンパスで1,000人を超える参加者のみなさんが集って盛大に行われているはずでした。しかし,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹…

自分でほんの少し文脈を変える環境を

ほんの少しでも文脈が変わるだけで分かったりできたりあるいはやる気が俄然ふつふつとわき出てくることがある話題を,一昨日取り上げました。 この歳になってもそうなのですから,初等中等教育を受ける子どもたちなら尚更のことであろうと推測されることに疑…

理科研修講座

昨日はCST事業の理科研修講座の一つを県内のN中学校を会場に実施しました。私が講師で,学習問題・学習課題の作成をテーマに3コマを担当したところです。本年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底対策の一環として,本学部のカリキュ…

ほんの少しだけ文脈が変わっただけで

私たちの能力は文脈に依存していることがよく知られています。 ある文脈においては,分からない,俄然できない,やる気が起きないということが起きるのです。その文脈は人によって異なりますから,ある人が得意とする文脈であっても別の人にとっては苦手とす…

書き終わると

文書を書き終わると,もう終わったと安心して見直すことはなかなかできないものです。まるで,授業の時に子どもたちが目標達成すると安心してしまってその時点で活動がとまってしまいかねないときのようです。 一度作成した文章を自分で校正するのはやっかい…

書き始め

何か文章を書いて一つの内容を仕上げようとするときには,どうしても書きやすいところから書き始めます。 書きやすいという意味は事務的に書くことのできるところという意味です。創造的に書かなければならないところや全体を俯瞰して総合的に書かなければな…

目標立て

ちりも積もれば山となると言うことわざがありますが,どんな仕事も必ず終わりが来ます。 始める前にその仕事量をみると膨大で,こんな仕事はいつ終わるのだろうといやになることがありますが,一つずつやり遂げていくとやがて終わりがやってきます。終わりが…

ゼロから創り出す

新年度になって新しい校務分掌が割り当てられるとまず真っ先にすることは,前年度の当該分掌のファイルや作成文書を引き継ぐことです。前年度の担当者に連絡を取って,昨年度に使ったファイルと書類を全部もらいます。前任者から「これって使わないかもしれ…

やってみるまでは

実際にやってみるまでは,やだなあとか面倒くさいなあとかなんでやらなきゃならないんだろうとかいろいろと心の中で葛藤があるのですが,いざやってみるとなかなかいいなあと思うことが多々あります。我々の行動が社会的な文脈に依存していることも関係して…

相手の文脈にはいる

相手の理解を促すためには,その人の文脈に入る事がいちばんの近道です。しかし,やってみると分かりますが,その人の文脈にはいることは現実的になかなか難しいことです。限られた時間の下でなおかつより効率的な理解を求める場合には,どうしても自分の文…

価値観

自分の価値観は自分の価値観であって,他人との価値観と同一ではないのです。40人いれば,自分の価値観と完全に一致する価値観を有する人間は一人いるかいないかです。いることは珍しく,まず,いないものです。 自分の価値観は自分の人生の中での生活経験や…

やってみませんか?

適宜,リフレクションをすることはとても大切なことの一つです。だれかに言われてからやるときもあるでしょうが,自ら節目にやってみることも大切です。 実際に自分でリフレクションしてみると,新たな気づきがあり目から鱗の発見がある場合があります。そん…

立ち位置

運動会を思い出してください。どの競技でも,遠くから見ていると全体がよく見えます。全体としてみるとどこがどんなふうになっているとか全体のバランスの調整の必要性とか,いろいろと見えてきます。しかし,その競技に参加しないまでも近づいてみると,自…

オンライン研修会

オンラインで現職の先生方の研修会に参加させていただく機会をもらいました。はじめての試みですが,有意義な場と機会となったとリフレクションできていて有り難いことです。 何より,移動距離と移動時間を節約できることが一番の良さでそれに伴って搬出入の…

前期終了

今週で前期の授業が終了しました。試験期間はありません。旧盆明けの1週間に補講期間はありますが,なんとか終えることができて一安心です。 思えば,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底の対策の一環として,4月が休講となり,オンライ…

失敗したときの声かけは?

初めてあった人ないしは何回かあっただけの人がはじめてのことに対して目標を達成しなかった,というよりも失敗した,何を持って失敗というのかも議論の分かれるところですが,そもそも失敗ということは結果を求める側に一定の期待値がすでに存在していると…

時間を延長しない

子どもたちの活動時間を○時○分までと決めたら,決して延ばさないことです。たとえ,子どもたちが活動を終了していなくても,子どもたちから「時間が足りないから,もっとください。」と懇願されても,そこはグッとこらえて絶対に時間を延長しないのがテクニ…

活動時間を確保する

『学び合い』授業では,子どもたちの有能な力を信じて活動を任せます。したがって,子どもたちに任せる活動時間をたっぷりと確保することが望ましいです。ここでいうたっぷりというのは,分からない子どもたちが目標を達成するまで十分に活動できる時間とい…

中間発表会

この日曜日は教職大学院の中間発表会でした。新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底対策のために,オンラインの同期型授業です。M1のみなさんは事前に7分のビデオを作成しておいて事前に限定公開し,我々がそれを事前に視聴した上で,当日…

目的を語る

理科の目的・目標は語られることがありますが,理科教育の目的・目標はなかなか語られることはありません。そもそも,理科と理科教育はどこが違うのかさえ語られることはありません。理科と科学もしかりです。語られることがありませんから,語ろうとしてい…

困り感をどうやって見極めるのか

はじめて一緒に仕事をするとき,それもその仕事が自分にとってはじめての経験となる場合,特にこれまでの自らの履歴の中で経験したことを汎用的に活用しようがないような協働作業の場合には,自分から進んでいろいろな仕事を進めていくことは難しいことです…