私たちの能力は文脈に依存していることがよく知られています。
ある文脈においては，分からない，俄然できない，やる気が起きないということが起きるのです。その文脈は人によって異なりますから，ある人が得意とする文脈であっても別の人にとっては苦手とする文脈となるからやっかいです。万人に得意を付与する文脈など存在しませんから，千差万別，十人十色です。
そのように考えると，文脈が変われば得意や苦手が変わってくるとも言えます。ある文脈は苦手であっても文脈が変われば得意になる可能性を秘めています。その逆もあります。その文脈の程度は人に依りますが，変わることが重要なのでその程度の大きさには依存しないようです。
ほんの少しだけ文脈が変わっただけでやる気が起きるから不思議です。ちょっとだけしか変わっていないのに以前とは別人のような自分がいることに気が付きます。
目の前にいる子どもたち，ほんの少しだけ文脈を変えてあげたら，別人のように活躍するかもしれません。
