信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

異なった文脈への対応の難しさ

 昔から応用問題は苦手です。応用問題はだいたいが文章題ですから,その文章に記述されている文脈を読み取り解釈し理解するまでに時間がかかります。文章で記述された文脈が異なるものに変われば理解も促されるのですが,読み取りの必要でない文脈から必要な文脈に変わることによって,理解が滞ってしまいます。文脈に依存します。
 初めてのことへの挑戦はなおさらです。経験のない文脈ですから,その文脈での問題解決の仕方が分かりません。右往左往しながら,その文脈に依存する解決の方法を見つけ出そうと苦労します。それまでに経験のある文脈のうち,いちばん似ている文脈を引き出しの中から引っ張り出して,なんとか対応を図ります。我々が文脈に依存していることによるものです。