信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

魚がほしい人には捕る方法を教えよ

魚がほしい人には,魚を与えるのではなく,魚を捕る方法を教えよ,という諺があります。そのときの状況にも依りますが緊急性が高くない場合には,目先の欲求だけを満たしてあげるのではなく,汎用性の高い知識や技能を教えてあげる教育の大切さを教訓として…

良さを褒めてあげたい

先日の臨床経験科目のガイダンスの折に,担当の先生から受講する学生のみなさんに対して,模擬授業を実践したら良かったことだけでなく,ここをこんなふうにするともっと良くなるということを指摘し合って高め会いましょうという主旨のことが語られていまし…

理科の授業は問いに始まり問いに終わる

私の担当する,学部の中学校の理科免許取得のための”各教科の指導法”の科目の講義では,「理科の授業は,問いに始まり問いに終わる」と語っています。各教科書会社の教科書,小学校も中学校も,を見れば一目瞭然です。小学校では問題解決の過程の,中学校で…

教科書の改訂

今の学習指導要領が告示されて,小学校で令和2年度から全面実施になってから4年が経ちましたので,本年度から小学校は教科書が改訂されました。中学校は令和3年度から全面実施になって教科書が使用され始め,本年度で4年間使用されますので来年度の令和7年度…

ゴールに向かうとき

単位時間の授業の冒頭で目標が示され,ゴールが分かったときに,子どもたちはそのゴールにどのように向かおうと考えるでしょうか?おそらく,今までに経験してきたことを使おうとするのではないでしょうか?まず何をするでしょう。きっと,教科書を開くので…

臨床経験科目が始まりました

新しい年度がスタートし,授業が始まっていますが,本学の臨床経験科目も始まりました。学部1年生から4年生まで臨床経験科目が積み上がっていきますが,入学したばかりの1年生の臨床経験科目も始まり,真剣に臨んでくれています。彼らの眼差しがまぶしく感じ…

信頼観が生まれる背景

信頼観が生まれる背景には,相互の関係がより良くなることが大切です。そのためには,ルールを守ることはもちろんですが,相互の合意や約束が守られることや誠実さ,率直さが求められます。授業の時に現れる現象として言えば,自分の発話に対してどれだけ真…

今をどう生きる?

論文を書いて投稿すると,その論文の査読が通って学会に掲載されて公開されるまでに早くても1年はかかります。かかる場合は,2年近く待つこともあるほどです。その論文を書くために構想を練ってデータを取ったのはさらにその1年程前ですから,その教育研究へ…

単元内自由進度学習

長野県教育委員会は,2020年度から単元内自由進度学習を始めたと昨日の新聞報道にありました。今年の2月には個別最適な学びに転換する意向を表明し,より一層の単元内自由進度学習を推し進めようとしています。福島小学校と城南小学校の事例が紹介されていま…

目の前の桜

小学校や中学校の校地内にソメイヨシノが植えられている光景はよく見ます。この時期は入学式が執り行われるので,新入生を迎えてくれています。大学のキャンパスにも意外かもしれませんが,ソメイヨシノが植えられています。大学は小学校や中学校ほど各地に…

自分ができたらどうする?

『学び合い』の考え方が適切に機能するか否かは,自分が目標達成したそのあとをどうするかに依存するような気がしてなりません。どうしても,自分の目標達成は必死になりますが,自分が目標達成したらほっと一安心するのが一般的です。達成感,安心感と充実…

助けてあげることとは?

助けてもらうことは比較的簡単です。それは,自分が困っていることは自分が一番よく分かっていて,それが解消されるからです。それに対して,助けてあげることは難しいことです。相手が何に対して困っているかを見極めて何をしてあげることが相手を助けてあ…

『学び合い』の考え方を共有することの難しさ

『学び合い』の考え方で授業を実践する場合に難しく感じさせるのは,考え方を以下にして全員で共有するかというyことです。一見,共有しているかのように見えても,それがあくあmでも表面的なものでしかなかった場合には,すぐにほころびてしまいます。共有…

4月は授業改善の良い機会

日本の学校教育に携わる者として,授業改善にとって,4月は良い機会をもたらしてくれます。これまでの自分の教育実践を振り返ったときに,改善を必要とする点があった場合には,新たに試みるきっかけとなるリセットのタイミングを与えてくれるのも4月という…

世界で一つだけの

教育研究はオリジナリティが求められます。それは,研究者だけではなく,博士課程,修士課程はもちろんのこと,学部の卒業研究においても同じことです。世界で一つだけの教育研究でなければなりません。先人が行ったことと同じことをやったり先人が出した成…

学習者はどう思っていますか

学会で教育研究の成果を発表する機会があると,必ずと言って良いほど質問されることは,「児童生徒はどのように思っていますか?」とか「子どもたちは,あなたのやっっていることを知っているのですか?」です。自分がやっていることが教育効果を生み出すこ…

ゼミ生の活躍は嬉しい

ゼミ生が活躍していることを目にしたり耳にしたりすることは嬉しいことです。本人から直接連絡がなかったにしても,報道で知ったり学会発表や紀要等で知ったりすると,思わず頬が緩んでしまいます。忙しいのに丁寧に連絡をくれたりすると言葉に言い表せない…

オリエンテーション

昨日から,本学で各学年のオリエンテーションが始まりました。圧巻は,新1年生のオリエンテーションです。建物入り口の受付を先頭にずらっとキャンパス内に列を作って並んでいます。その長さたるや,200m以上かとも思えるほどの長さに目を奪われます。きちん…

できない理由を探さない

松下幸之助さんの言葉「できない理由を探さない」を座右の銘にされている方がおられます。私はできない理由は探さずに,できる理由を探します。それはごく当たり前のこととして毎日を過ごしています。できないことはたくさんありますが,できることもたくさ…

令和6年度がスタート

今日から,令和6年度が始まります.新しいみなさまをお迎えして新たな組織と新たな体制の下で,新しい業務と教育活動がスタートしていきます.心機一転,頑張りたいと思います. 不思議なもので毎日の生活の中で,節目となるときというのはいつでも心改まり…