信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分ができたらどうする?

 『学び合い』の考え方が適切に機能するか否かは,自分が目標達成したそのあとをどうするかに依存するような気がしてなりません。どうしても,自分の目標達成は必死になりますが,自分が目標達成したらほっと一安心するのが一般的です。達成感,安心感と充実感に満たされるからでしょう。自分が終われば,それで良し,となるわけです。そうなると,『学び合い』の考え方が十分に共有されているとは言い難い現象が現れてしまいます。
 自分が終わったら,さあ次はどうするか,それを自分でどのように考えて判断できるか,その上でどのような行動を取ることができるのか,が問われます。『学び合い』の考え方の真価が問われるわけです。自分ができるまでになっていた必死さを,そのまま,自分以外の友だちが全員できるまで維持できるか否かが,『学び合い』の考え方の成功の鍵となります。
 その意味では,子どもたちがどれだけ必死になっているのかを見極めることができるようになってもらえることが望ましいと言えます。