信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

日常的に取り組む考え方

 『学び合い』の考え方は日常的に取り組むことのできる考え方です。ですから,それを使った授業はどの教科等でもどの単位時間でもどの日でも続けることができます。続けることができるとは書きましたが,日常的に続けることができるか否かは実践者の志次第です。『学び合い』の考え方に触れると,従来の日本の学校教育の授業実践を180度異なっていますので,非日常的な授業であるかのように受け止めてしまいかねません。やってみてはどうですか?と誘われてやってみようかと,そのときは共感できたつもりになって一度や二度取り組むことはできます。日頃の実践とは異なっているので,物珍しさもあって。
 しかしながら,『学び合い』の考え方が求めている全員の目標達成が果たせないことが一度,二度,三度と生じてくると,物珍しさの非日常よりもいつもの日常の授業に戻りたくなります。『学び合い』の考え方が日常的に続かなくなるのです。考え方に共感したつもりになっていたのでしょうが,実は共感したわけではなかったことに気がつきます。非日常の授業としては魅力がありますが,それが日常的に続ける授業となると無理が生じてくるのです。『学び合い』の考え方は,日常的に続けることができて初めて,考え方に共感したと言えるのです。さて,あなたはどうでしょうか?