信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

教え子に助けてもらったうれしさ

長く努めていると教え子もたくさんいて,同僚となる人も数多くいます。こちらが覚えていないのに,「先生の授業を受けました」と突然言われると,うれしいやら恥ずかしいやら複雑です。それも同時に二人の同僚から言われてみると,どきどきします。教え子に…

要因の抽出と条件制御

自然現象は原因があって結果としての事実が現れます。学生の皆さんに対しては,失敗などということはなく,それは自然界が原因に基づいて素直に事実を見せてくれているだけのことであることを伝えます。 その原因を突き止めるためには,さまざまな要因を抽出…

なぜそのような結果になったのか

原因の特定は難しいことです。結果はでますが,それが何によるものなのかを特定することは,口で言うのは簡単ですが実際に行動として表して結論づけることは至難の業です。 CPは得意ではないので,なぜできないのかなぜそうなるのかその原因を調べようとして…

学修者主体の学びの場を創る会

昨日は学修者主体の学びの場を創る会の定例会。7名のみなさんが全国から集った同期型オンラインでの開催でした。昨日の話題はおもちゃの科学です。さまざまなおもちゃを紹介してもらってその科学性についてわいわいがやがや楽しい時間です。私も逆さごまを紹…

興味・関心のみとり

一言で興味・関心といいますが,その実態を捉えることは難しいことが知られています。ある研究によれば,理科の場合,6つもの因子で構成される尺度とされています。細かなフィルターを用いれば用いるほど,林の中の木を見て森が見えづらくなっていきます。1…

教育相談でしてはならない10箇条。

教育相談でしてはならない10箇条。お説教「...ほらみなさい」,おしつけ「~するものよ」,否定「ダメ,ダメ」,無関心「フーン」「あっ,そう」「なまあくび」,見下げる「へー,バカみたい」,自慢「俺の中学時代は...」,強要「はやく,時間がない,話し…

解決までに時間をかけたことはなかなか忘れない

同じことをしているのに,前できたことができないことほどストレスになることはありません。それもやり方が間違っているわけではなく,マニュアルどおりに前回を同じ過程を経ているのにもかかわらず,です。何かが起きていることは分かるのですが,何が原因…

褒めるときのヒドゥン・メッセージ

叱るときは全員の前で叱らずに,その子を呼んで個人的に叱りなさい,とは良くいわれることです。褒めるときも同じようなことが言えるのではないかと最近よく思います。褒めるときは,全員の前で褒めるべきではなくその子を呼んで個人的に褒めるべきであると…

バーチャル教育実習

今,本学部で本年度に実施したバーチャル教育実習が注目されているようです。ご存じの通り,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底のために,本年度の本学部の教育実習はすべて中止になりました。3年次生の4週間の教育実習,4年次生の2週…

発信側と受信側の受け止めのズレ

手書きでワールと書かれた宅急便の再配達通知書をもらったことがあります。宅急便に書かれた文字である文脈からそれがクールであることは当たり前のことなのでしょうが,そのときの私はワールとしか読めずに苦労した覚えがあります。発信側は必要な情報を相…

ハイフレックス型授業

昨日,本学部でハイフレックス型授業のFD(ファカルティ・ディベロップメント)が行われました。ハイフレックス型授業とは,Webで検索してみると,ハイブリッド(融合した)+フレキシブル(柔軟な,自由な)が組み合わさった授業のことです。このコロナ禍の下…

巣立ち

雛が巣立つと20%強の親が戻ってくると言う報告がありますが,その半分は別の巣に行くとのことです。戻ってくるのは親で雛ではありません。一度巣立ったら,育った巣には戻ってくることはないのでしょう。そこは親鳥のテリトリーですから,自分は別のテリト…

新聞記事から見える『学び合い』の考え方

一昨日の日曜新聞の22面の教育版からです。「決めた ひとりぼっちにしない」というタイトルで,新潟市立浜浦小学校(児童数405人)の5年2組の話題が載っていました。このクラスでは,昨年の夏休み明けにクラスの目標として「ひとりぼっちの子をつくらない」…

偶然に→意識して→意識せずに

偶然にできてしまうことがあることについて書いたことがあります(https://ob1989.hatenablog.com/archive/2020/02/21)。もう一度同じことに挑戦して同じようにできるようになるためには,なぜできたのかその過程を記録に残しておいてその記録に基づいて2回…

実践研究報告会

昨日は,本教育学研究科のいわゆる教職大学院の実践研究報告会でした。すべて同期型オンラインでの発表でしたが,生で聞く臨場感は味わうことができない分,Zoomアプリのお陰でほんの目の前で聞かせてもらっている文字と音声の明瞭さを味わうことができるこ…

学習指導要領と『学び合い』の考え方

小学校では現行の学習指導要領が完全実施になって1年が経とうとしています。中学校ではこの4月から新しい学習指導要領が完全実施となります。育てるべき資質・能力が育ってきているでしょうか。結論は早急に出すことができるものではなく,何年かかけて経緯…

教師が主役になるのは任せる前

最初に示された方針が途中で軌道修正されると,やむを得ないことと知りつつもモチベーションに影響があることは避けられません。それが良い方向への軌道修正であれば良いのですが,そうでない場合には困ってしまいます。前者であっても後者であっても,それ…

任せてもらうなら

多くの仕事をしていると,さまざまなことを任せてもらうことがあります。有り難いことです。任せてもらえれば,創意工夫しながら新しい試みもできますしちょっとした工夫も施すことができます。ところが,結果が出た後にあるいはその過程で軌道修正を余儀な…

第55回卒業研究発表会が無事に終了

2日間に渡って行われた本学部理科教育コースの第55回卒業研究発表会が,初めての同期型オンラインの下,無事に終わりました。最初から最後まで,私たちの研究室の下級生のゼミ生のみなさんが取り仕切ってくれました。ミスもなくトラブルもなく,当たり前に行…

異なる興味・関心

本学部理科教育コース第55回卒業研究発表会1日目でした。ご存じの通り,理科は物理,化学,生物,地学と内容が多岐にわたっている上に,理科教育が加わって多様な内容が盛りだくさんのオンライン発表です。理科は内容教科だと言われる所以です。4領域も内容…

個人ゼミが全員終了

先週で,最後の卒業研究の授業である個人ゼミが全員終了しました。個人ゼミは,マンツーマンで毎週実施するものですから,二者面談を毎週やっているようなイメージをもってもらえると良いです。B4のゼミ生が最後の最後に,「先生,三崎研で良かったです」,…

接続テスト

私たちの理科教育コースでは,来週の8日(月)・9日(火)の2日間,4年生の卒業研究の発表会を行います。今年度は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底のために,同期型オンラインです。今年度は第55回となりました。例年,その準備,当日の…

オンライン研修会

昨日は,学校を挙げて『学び合い』の考え方に取り組んでいる学校と同期型のオンラインで話をさせてもらいました。本来ならば,お伺いして直接お会いして話をさせていただくところですが,昨今の状況なのでオンランとなりました。ところが,すぐ目の前で聞い…

教職大学院の日

木曜日は教職大学院の日。昨日はM2の最後のチーム演習の日でした。来週の成果発表会に向けて最後の語りを聞くことができましたが,とても1コマ分で終わるような内容ではありませんので,いずれ機会を見てまた集まりましょうという話が出てきます。現職とスト…

涙が出ました

『学び合い』の考え方で実践している学校から,その授業を受けている子どもたちのみなさんの書いた作文を匿名で送ってもらいました。涙が出ました。この学校が『学び合い』の考え方を取り入れたのは今年度なので,この1年間で涙させてもらえるほどの実践に高…

カッターで削る鉛筆

何十年ぶりに鉛筆をカッターで削りました。色鉛筆ですが。幼少の頃に覚えた技術は身に付いているものであることを実感します。カッターをずらすタイミングと鉛筆の芯を包んでいる木材への切り込み具合と,そしていつ力を込めていつ力を弱めていつ少し早めに…

地球の公転周期

1年が365日であることは太陽暦が始まったときから運用されていることです。しかし,地球が太陽のまわりを回る周期は365.2422日,365日5時間48分46秒であることが知られています。したがって,地球が太陽の周りを回る方が太陽暦よりも遅くなります。少しずつ…

行間から

我々は,子どもたちの文章だけからしか判断はできませんが,それこそいわゆる”行間”に込められた彼らの思いをどれだけくみ取ってあげられるかは難しいです。我々には,単なる一言にしか読み取ることができないかもしれませんが,その向こう側に本人の隠れた…