信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

巣立ち

 雛が巣立つと20%強の親が戻ってくると言う報告がありますが,その半分は別の巣に行くとのことです。戻ってくるのは親で雛ではありません。一度巣立ったら,育った巣には戻ってくることはないのでしょう。そこは親鳥のテリトリーですから,自分は別のテリトリーを探すのではないでしょうか。餌と天敵の兼ね合いもありますから,本能的な判断が働くものと思われます。
 卒業生に対しても,この時期には巣立ちという表現がよく使われます。彼らが卒業すると,母校を訪れることは余程のことがない限りあまりなくなるのではないでしょうか。訪れに来ないということは,進路先にて元気に活躍してくれている何よりの証拠でしょうし,あまり頻繁に来られても進路先での居心地の良さを心配してしまいます。過去の経験に照らしてみれば,訪ねてくれたとしてもおおよそ1年から2年でそれ以降は彼の地にて元気で過ごしてくれていることがほとんどです。それが嬉しいことです。心の底から元気で幸せに過ごしていてほしいと願ってやみません。