信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大きな節目

日本の学校教育においては,3月から4月への1日は大きな節目となります。1年前に新型コロナウイルス感染症の感染が拡大している際に9月入学が検討されたことがありましたが,それでも学制以来の長い学校教育の歴史においては,やはり3月末と4月1日というのは…

あくびは覚醒を促す働き

3月28日付天声人語はあくびの話題です。かつて,あくびは血液中の酸素不足を補うために出てくるものと言われていました。最新の研究成果によると,脳の温度を下げて覚醒を促す働きがあるといことです。授業中のあくびは覚醒しようとがんばってくれている証だ…

環境の変化がもたらす活性化

環境の変化は我々に新たな情報をもたらします。おそらく,それは我々の肉体にも精神にも変化を及ぼし,活性化を促すものと思われます。探せば,それに関するエビデンスも見つかるのではないかと思うほどです。それをうまく活用できればよいですが,そうでな…

感謝

転退職のご挨拶が届く今です。丁寧なお礼とお心遣いに心温まります。長い間,折に触れてご支援,ご助言を賜りまして,本当にありがとうございました。またお会いできることを楽しみにしています。転退職されるみなさまのこれまでのお力添えに心から感謝申し…

杉の実

大学近くの杉の木に花が咲いて実がなっていますが,その実を鳥が食べています。栄養分の補給になるのでしょう。よく見ていると,実以外の部分は吐き出しています。冬から春にかけての栄養源としては貴重な存在です。昨日も残っていた1つが食べられた跡となっ…

1本の桜の木

私の仕事机の目の前に令和3年度のカレンダーがあります。気が早いので,もう4月・5月の面を出しています。そこには,目を見張るようなきれいな桜の木が1本描かれています。ソメイヨシノであろう桜です。満開に描かれていますが,その色合いが実に見事で目を…

学修者主体の学びの場を創る会

昨日は学修者主体の学びの場を創る会の定例会。今月はなんと18名もの大勢のみなさんが全国から集った同期型オンラインでの開催でした。いつもなら知っている人ばかりの場なのに,知っている人がほんのわずかな新たな学びの場が待っていた感じです。年度末の…

みんなで知恵を出し合って

マドリング・スルーという言葉があります。なんとかどうにかやり遂げるという意味とのことです。決まったやり方であるいは一律の方針で縛るのではなく,直面する課題を一つ一つ片付けていくことのようです。学校現場で言えば,あまり当てはまる場面がないか…

ご卒業おめでとうございます

今日は,本学の卒業証書授与式です。卒業生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。4年間足を地に着けて歩んできた軌跡は,自分史としてこれから新しい人生の礎をなります。本学で学んだことを自信と誇りにして幸せな人生を切り開いていってください。みなさ…

子どもたちの感想

「自分で考えたりするのは面白かった。分かったときは楽しかった。」「今日の授業はいつもとちがってみんなで教えあって,自分たちでした授業なので楽しかったです。それに,わかるまで時間をとっていてよかったです。」「自分で考えたり友達に聞いたりして…

新年度の準備

3月も下旬になると,新年度の準備が進みます。担当者が変わったりカリキュラムが変わったりすると,大学でも新たに始まる科目への対応に追われます。教科書があるわけではないので,自分で14コマ分の講義の内容を吟味していかなければなりません。その一つ一…

23日は卒業式

本学は来週3月23日(火)が卒業証書授与式です。教育学部と工学部は長野市にある関係で,例年ならば同一会場で同一時間帯にて実施していますが,本年度はコロナ禍の下,別々です。かつ,対策を十分に講じての上で対面です。卒業生のみなさんは,それに合わせて…

3月に学生から届いたメール

学生の皆さんから届くメールは何よりも最優先でその内容を確認します。その上で,最優先で返信します。私のメール処理の原則として受信時刻が古い時刻に届いたメールから順番に開いて,内容を確認して処理していくのですが,学生の皆さんからのメールはそれ…

自分で始めたこと

自分でしたことは最後まで自分の責任です。特に,自分で最初に始めたことは責任を持って最後までやり通さなければならないことです。事を始めると言うことはそれだけ大変なことなので,先の見通しを持って熟慮した上で,慎重に進める必要があります。途中,…

さしすせそ

何かあると,生徒指導のさしすせそを思い出します。リスク管理上,忘れてはならないことの一つです。昔からの言い伝えのように先輩から受け継がれてきていますが,いつまでも色あせず肝に銘じます。

査読していただくと

自分の主張したいことが相手になかなか伝わらないもどかしさがあることについては,これまでにも何回も書いてきましたから読み飽きたものと思います。 査読していただいた方から,コメントが返ってくるとまたそう思います。ああなるほど,そう解釈するのかと…

多様な教育的ニーズを持つ子どもたちへの配慮

先日の本理科教育コース4年生が行った,20分の模擬授業による臨床的理科指導力認定試験のときに,赤い色と緑色を使った観察,実験がなされた授業がありました。そのときに,児童生徒役をした学部の理科教員から,赤緑色盲と赤緑色弱の子どもたちが一定数存在…

経験から学んだことはずっと身についている

私たちは経験から学ぶことが多くあります。先日,マジックを使い機会がありました。いつ新しいマジックに交換したら良いかの判断基準を各人が持っています。その判断基準は各人によって異なりますが,各人のそれまでの経験から明確な基準があります。それは1…

主語が省かれる文化

英語は必ず主語がつくけれども日本語は主語は省かれると言われます。自分の会話を振り返ってみると,なるほどそうだなあと思います。日本語は文脈の中で位置付いているとも言えるのではないかと思うところです。学習指導要領の中でも一文の中で異なる主語と…

ものごとを前向きに捉える

ものごとを前向きに建設的に捉えることのできる人がいます。リフレーミングできるのはそのような人の特徴の一つであると思います。自分が特に落ち込んでいるときに,そのような人と話ができると救われます。次の一歩を踏み出してみようかなあと思わせてくれ…

月間アクセス数ランキングに登場

J-Stageの科学教育研究において,月間アクセス数ランキングに登場するとは思ってもみなかったのでびっくりです.2021年2月分です.15年も前の過去の論文ですが,アクセスしてくださっていることは科学教育において関心を寄せていただいていることですから嬉…

卒業生の活躍

卒業生が活躍することは嬉しいことです。それも自分の研究室を修了・卒業したOBが活躍してくれていることを知ったときは格別です。さらには,在学中に学んだことを生かして活躍してくれていればもう何も言うことはありません。 おそらく,私のところまでそん…

幸福は満足にある

幸福は満足にあると言われます。満足は人それぞれでしょうが,自ら成したことに対する第三者による承認なのではないかと思うところです。人は第三者からの承認によって満足を得て幸福感を味わうのではないでしょうか。承認のレベルも些細なものから偉大な成…

4年生の理科では

小学校理科の第4学年では,1年間を通じて昆虫のようすや植物のようすを観察し続けます。なぜ,昆虫でないとダメなのかという素朴な疑問が生まれます。小学校の先生方の中で,どれだけの方がその疑問に対して答えられるでしょうか。文科省は要因を抽出する力…

5年生の理科では

小学校第5学年の理科では,植物の受粉を学ぶ内容を扱うときに,カボチャやヘチマのような雄花・雌花の植物を取り扱います。なぜ,アサガオではだめなのかという素朴な疑問が生まれます。小学校の先生方の中で,どれだけの方がその疑問に対して答えられるでし…

素直に答えても

文脈が指定されない下で,ある自然の事物・現象を提示されて感想を求められたら,間違いなく,求められた側にはいわゆるバイアスが働きます。バイアスが働いたまま,素直に感想を話すと教師の期待する答えではないので,いとも簡単にスルーされます。真面目…

臨床的理科指導力認定試験

本理科教育コースでは,ディプロマ・ポリシーで示している高い専門性と豊かな指導力の資質・能力の修得のために,各学年で力がついているかどうかをみる試験を課しています。4年次の教職必修科目の教職実践演習の条件ともなっているものです。 4年生では,こ…

春の文脈は

南の方では,ウグイスの鳴き声が聞こえてきたという報道がありました。長野はまだです。ふきのとうがようやく芽吹いてきたので,ウグイスはもう少し先のことのように思われます。ふっと窓から外を見れば,みぞれが降っています。もうすぐ卒業式ですが,雪が…

どこで学ぶのでしょうか

社会に出て仕事を始めてみると,いろいろな仕事は否が応でも自分で考えてやってみるようになります。上司の指示はあるでしょうが,1時間に何度も作業状況の確認に来て分刻みで指示を出すことなどありませんから,その都度自分で考えて対処して進めていくこと…

学びの始まり

テニスコートのまわりに張られているような鉄網ネットを取り去る作業を初めて見ましたが,さすがプロの仕事です。しばし見とれてしまいました。効率的で無駄がなくそれでいて危険がなくて安全に粛々と進められていきます。高度な技術です。異業種の業務遂行…