信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

多様な教育的ニーズを持つ子どもたちへの配慮

 先日の本理科教育コース4年生が行った,20分の模擬授業による臨床的理科指導力認定試験のときに,赤い色と緑色を使った観察,実験がなされた授業がありました。そのときに,児童生徒役をした学部の理科教員から,赤緑色盲と赤緑色弱の子どもたちが一定数存在するので,その子どもたちへの配慮が必要である旨の指摘がありました。
 多様性が認められる良い時代になりました。授業をする側にこのような視点が備わってきたことは何より素晴らしいことであると感じます。こうでなければならないという時代から,多様な教育的ニーズをもつ子どもたちに心配った授業が展開する時代への変化に思いをはせます。
 唾液の観察,実験もそうです。唾液に消化液を含まない体質の子どもたちが一定数存在しますから,その子どもたちへの配慮を忘れてはなりません。赤緑色盲であったとしても,自由意思で進路選択し,職業選択が可能になる社会が待っています。幸せな人生を歩んでほしいと願って止みません。