信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

分からないことがあったら質問していいですよ

分からないことがあったら質問しても構いませんよ,と言われることはよくあることです。 何も,『学び合い』の考え方でなくても,私たちが50年も前に受けたときの授業でもそれは言われたことです。授業の時に「何か分からないことがあったら手を挙げて質問し…

卒業生への電話

かつて,卒業間もない卒業生に対して,卒業研究のことで尋ねたいことがあって,電話したことがあります。そのときは,1度目は忙しそうで取り次いでもらうことができずに2度目に取り次いでもらって手短に用件を伝えて,その場で回答できない内容であったので…

文化の違い

一度文化が形成されると,その文化の中での生活が当たり前になってきて居心地の良さを感じるようになります。そうなると,いつの間にか自分で意図しないのに意識もしないのに,自分の居心地の良さを感じている文化ではない異質のものが入り込んでくると,あ…

前に進むべき次の一歩

教育研究において,成果を上げることは簡単とは言いませんが,奮闘努力の結果としての成果を上げることはある程度可能です。しかし,何度も書いてきたことですが,その成果がどの要因によってもたらされたのかを特定することは極めて困難な作業を伴います。…

教職大学院のリフレクションをオンラインで開始

教職大学院のリフレクションの授業をオンラインで始めました。 院生のみなさん自身がこれまでの大学院の活動の中でどのような教育研究の実践を積み上げてきたのか,それについてどのように振り返って考え,判断し,今後どのように取り組んでいこうとしている…

個人ゼミ再開

私たちの研究室に所属する4年生の卒業研究の授業(いわゆる個人ゼミ)をオンラインで始めました。後期の授業は10月5日(月)から始まりますが,令和2年度日本理科教育学会北陸支部大会の発表原稿提出締切が10月2日(金)であることに鑑み,今週から初めてもぎりぎ…

ひらめきは

ニュートンがリンゴが木から落下するのを見て万有引力の法則を発見した逸話は有名です。アルキメデスの逸話も同様に。そこに見られるひらめきは見事なものです。それらのひらめきは,観察の理論負荷性によるものです。 「数学は暗記科目である」と言われます…

相手の文脈を大切に

海外青年協力隊である国・地域に赴任した人が自ら修得した農業技術を伝達してこられたそうですが,現地の方はその技術の一部を使って現地の風土にあった文脈で技術活用されたという報道がありました。別の報道では,犬小屋が古くなっているので新しい犬小屋…

必ずやっていること

子育てしているみなさんのうち,お子さんが学習の成果を上げている人たちが必ずやっていることがあるという報道がありました。私に教えてみてと促すことだそうです。なるほどと納得します。以前から,学習の定着は教えることであることが明らかにされている…

現職が相談に

県内の理科の現職のみなさんに対しては,教科の授業実践で困ったことがあったときにはいつでも大学の教員(我々学部の理科教育コースの教科教育と教科専門)に連絡を取ってほしいと常々言っています。本理科教育コースで取り組んで13年目になるCST事業もその一…

伝わらない

自分のみの周りで起きていることを相手に伝えることはなかなか難しいことです。どの文脈から語り始めたらよいか迷うところです。それは何も語りに限らず,論文も同じことです。緊急を要する場合は尚更です。 「はやいよ」とか「あついよ」などという音の場合…

2者面談

2者面談の話題です。 1年生にははじめての大学生活は半年送ってみてどうでしたか?と聞きます。2年生には,2年生は1年間の松本キャンパスでの生活を終えて,はじめて長野キャンパスにやってきて過ごしているので,はじめての専門学部の授業は半年受けてみて…

褒めてあげたい

学生のみなさん全員と2者面談をしていると,彼らが頑張っている様子が良く伝わってきて嬉しくなります。この半年の間に,このコロナ禍の下で,オンラインに限定されている中でどのように勉強を工夫して頑張ってきたのか,体調維持管理のためにどのようにして…

分からなくなったらそのときに

対面で授業をしていると,授業を聞いてくれている受講生がおしゃべりを始めることがあります。基本的に全体が静かな状況であればあるほど,その音声が気になり始めます。挙げ句の果てには,「静かにしてください」と注意することになるかも知れません。 しか…

嬉しさが募る

オンラインで,研究室に所属する学生全員の修学指導面談をマン・ツー・マンで始めました。Zoomと称されるソフトを使っての同期型オンラインですが,対面ではないとは言え,画面の向こう側で正面から元気な顔と声をこちらに届けてくれていると安心し,元気そ…

他の専門領域から

自分の専門領域以外の研究領域から,自らの教育研究のヒントを得ることがあると言われます。事あるごとに,それを感じます。 この土日も学会がありオンラインでの参加となりました。本学教職大学院の院生も参加していて感心したところです。 教育はホリステ…

コンピュータに望むこと

かつて,一般に我々がコンピュータに何を望むかを調査した結果が発表されたことがあります。処理の速さです。容量の大きさ,画面の大きさ,画面の見やすさ,キーボードの使いやすさ・入力のしやすさ,本体質量の軽さ,接続性の良さ,持ち運びの便利さ等々で…

これから何をするかが大事

科研費の査読アドバイザーからOKが出たので,次期科研費を獲得するための申請書類の提出手続きに入ります。 実行可能性を判断するのに,当人が過去にどれだけのことを成し遂げてきたのかは,判断の材料の一つにはなるでしょうが,それでもそれは,あくまでも…

根拠と納得

達成したい目標が目の前にあるようなときに相手と会話をするときには,自分の話したい内容,自分の伝えたい内容をより良く相手に伝えることができるように工夫します。 そのために,相手に納得してもらえるような根拠を用意して語るように心がけます。根拠を…

修学指導面談

修学指導面談の時期になりました。本学は,学生の入学から卒業まで,半年に1回ずつ,2者面談を実施しています。指導教員と学生本人による面談です。内容は,GPAと称する数値による成績(科目別成績一覧表を基に)による成績と家庭学習の様子,出席状況(遅刻早…

外部評価

外部評価を受けることは大切です。それが客観的な評価をもたらしてくれるからです。学会の査読制度のその一つです。経験したことのある方ならお分かりでしょうが,掲載不可とか却下とかの判定が下ったときは落ち込みますし,なぜこの論文の価値が分からない…

困ったから相談

昔,すぐやる課とか何でもやる課という名称の部署が存在したことがあります。一般的には,役割分担が成されているので,分担された業務でなければ詳細は分からないために,分担された人のいる部署に相談してもらわなければ解決しないが為にその部署に相談に…

科研費公募開始

この時期は毎年,科研費の申請書類を作っている時期です。今年もご多分に漏れず,一生懸命作成中です。科研費は,日本学術振興会が公募する公的研究費で,我々にとってはいわゆる外部資金と称されるものです。我々にとっては,研究推進の命綱となるものです…

つもりではなかったのに

断捨離と言われますが,意を決して整理整頓することは大切なことです。場と機会が訪れないとなかなか重い腰を上げることは難しいことです。ところが,意図せずに処分してしまうことがあって立ち直るのに時間がかかることがあって困ります。わずか一つのファ…

問題が生じると

ある問題よりも深刻な問題が生じると,今まで問題だとおもっていたその問題があまり気にならなくなることがあります。あとから生じた深刻な問題が解決すると,今まで気にならなかった問題が気になるようになるから不思議です。それはなにも教育の問題に限ら…

自然の不思議

我々は恒温動物なので,気温の高低にかかわらず日常生活を送ることができます。気温が高ければ高いなりに工夫し,気温が低ければ暖を取って過ごします。ときには文明の利器を駆使します。しかし,気温に依存して生育したり生息したりする動植物はそうではあ…

人格の完成を目指して

完璧な人間はまずいません。完璧に近い方がおられるでしょうが,我々は完璧を目指して日々過ごしています。教育基本法によれば,教育の目的は人格の完成を目指して行われる物です。教育に携わる立場にある限り,自らを諫め,律して自らの人格をも完成を目指…

期間延長

本学部では,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防のより一層の徹底のために,8月31日から行動制限がおこなわれています。学生のみなさんの入構禁止と他キャンパスへの移動・入構禁止,課外活動の全面禁止,家族以外との会食の自粛が徹底されて…

目的と目標の共有

我々は行動を起こすときには目的と目標を設定します。たとえば,散歩に出るときでも気分転換のためとか健康のためとか意識するかしないかにかかわらず設定しています。あそこまで歩こうとか1万歩にしようとか意識の有無にかかわらず目標をつくります。 設定…

一丸となって

集団の中で共通理解して問題解決に当たったり教育活動を展開したりすることはなかなか難しいことです。だからこそ,納得できるまで議論できる会議が必要なのでしょう。10対0くらいになればよくのでしょう(文脈次第では一概によいとは言えないのかもしれませ…