信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

一丸となって

 集団の中で共通理解して問題解決に当たったり教育活動を展開したりすることはなかなか難しいことです。だからこそ,納得できるまで議論できる会議が必要なのでしょう。10対0くらいになればよくのでしょう(文脈次第では一概によいとは言えないのかもしれませんが),5対5になったら限られた時間の中では大変です。共通理解できても,足並みが揃うかと言えば,それもなかなか困難を伴います。

 学校現場で言えば,学年単学級でなければ,せっかく学年で共通理解できたとしてもあのクラスだけ違うことをやっているという場面はよくあることです。自戒を込めて。

 小学校の時2から,特別活動において合意形成の学びを積み重ねてきてはいるはずなのに,20年後になってもなかなか実を結ばないことがもどかしいことです。

 そんなときは,集団としての達成可能な具体的な目標が一つに集約されているか,それに対する構成員の問題意識がいくばかりかが影響を与えるように思われます。一丸となって,という表現はしばしば用いられます。今は,そのときかもしれません。