信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

最初と最後

 『学び合い』の考え方では,教師がしゃべるのは教育活動の最初と最後だけです。教科の授業で言えば,1単位時間の最初と最後です。教育活動のまとまりが数単位時間に及ぶ場合には,ひとまとまりの最初と最後だけでもOKですが,最初のうちはやはり1単位時間ごとに語っていただいた方が良いです。

 特に,1単位時間の最後のリフレクションの語りだけは欠かさないことがお薦めです。最初と最後の間は何もしゃべらないのかと言えば,しゃべってもらって支障はありません。

 『学び合い』の考え方を取り入れ始めた頃には,いわゆる可視化と呼ばれる行為がお薦めです。『学び合い』の考え方を使うまでは,結構長い時間しゃべっているのが一般的でしょうから,どうしても子どもたちに語りかけたくなるのはやまやまですので,遠慮なく可視化をしてもらってかまいません。ただ,気になる子ばかりに注意を取られてしまって,集団全体の様子が分からなくならないようにすることは必要です。常に全体の動きを注視し必要に応じて可視化ができると良いです。

 『学び合い』の考え方の基本は,最初と最後,特に最後のリフレクションでの語りは必ず実践しましょう。それが『学び合い』の考え方です。