信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2021-01-01から1年間の記事一覧

おおみそか

令和3年も今日で終わります。コロナ禍が続いていて,講義や実習において工夫してきた1年であったところがありますが,それだけに新たな一面も見つけることができた1年でもあります。一刻一刻変化する社会の文脈に依存しながら,旧来の教育の良さを維持発…

全国大会の準備を進めて

1月8日(土)予定の第20回臨床教科教育学セミナー2021の開催準備を進めています。オンラインでの開催です。20周年となる節目を迎える記念の全国大会です。参加申し込み締め切りの1月1日(土)があと2日と迫る中,大勢のみなさま方から参加申込をい…

”みんなができるように”

学校現場の教育実践の成果を聞く機会が多くあります。それらを聞くときには,これまでの日本の学校教育の一般的な教育実践として聞いているのですが,その中でときどき,”みんなができるように”という表現が用いられる成果発表に出くわすことがあります。ど…

B4のみなさんの卒論もあと1ヶ月

B4のみなさんの卒論が終わりに近づいていることを実感する時期になりました。その時期には,B3のみなさんの卒論調査が始まる時期でもあります。オーバーな表現かもしれませんが,研究室の中で世代の交代が起きているとも言えるこの時期です。新しいゼミ長も…

自分の良さ

私は幼少の頃,自分の長所は何かと問われてなかなか答えることができなかった記憶があります。年齢を重ねた今ならその理由が分かります。自分にとって,日常的に自分で考え判断し行動していることは,ごく当たり前のことだからです。ごく当たり前のことであ…

冬至を過ぎて

22日は冬至でした。1年のうちで,昼が最も短く夜が最も長くなる日です。北半球の日本の緯度での話なので,これが南半球となると逆の現象が起きています。太陽は北半球では天球の南側を通過しますが,南半球では北側を通過するように。南半球では,北極星で…

間違ったと分かったときに

自らの間違いを認めることはなかなか難しいことです。認めたとしてもそれを公に間違っていたと公言することはできないものです。私ならおそらく,間違っていたと分かった時点で口を閉ざし,そのまま黙っていて時の過ぎるのを待つことでしょう。特に,大勢い…

理科って楽しい!

先日の教職実践演習の際に御指導に来られた県教委の指導主事が講評において,簡単な演示実験をされて理科の面白さと不思議さ楽しさ奥深さを75名の学生のみなさんに教えてくださいました。ありがとうございました。 ところが,終わった後に本学部理科教育コ…

インタラクティブ・セッション

昨日は,本学部の教職必修科目の教職実践演習(4年次履修教職必修科目)の一環として,B4のみなさんによる1年間の実践をリフレクションしたインタラクティブ・セッションがコース別に行われました。私たちの理科教育コースも,2年生,3年生も参加して総…

ヒトの体の精巧さ

先日の朝刊に載っていた記事に目がとまりました。ヒトの体のしくみの巧みさです。ご多分に漏れず,私も昨年4月から毎朝,検温しています。一日も欠かすことなく。発熱していないかだけでなく,喉の痛みはないか,匂いは感じるか,等々,自分の体の異変に関…

雪明かり

全国的にこの週末に降雪があり積雪となりました。長野市内も十数センチメートルの積雪が残っています。今回は水分を十分に含んだ重い雪であったため,除雪にも筋肉痛を伴うほどの労力が求められたほどです。長野らしくない新潟で降るような雪で,スノーダン…

心を和らげてくれる

古来,日本人は花鳥風月を楽しみながら日頃のストレスを和らげようとしてきていると言われます。日本庭園はその支えになっているようです。帰路につくときに信号待ちしているときに見上げる月や木星などの星はまさに一日の疲れを癒やしてくれています。いろ…

成果発表会を終えて

昨日は,本学教職大学院の成果発表会でした。この1年間に取り組んできた試みの成果を披露できた一日です。限られたわずかな時間ではありましたが,悩み嘆き苦しみ,右往左往しながらも一歩ずつ歩んできたその過程と結果をしっかり発表できたようです。M1もM…

アイ・コンタクト

アイ・コンタクトという表現があります。目は口ほどにものを言うとも言われます。目標達成がなかなか難しい,あるいは人間関係を築くことがなかなか難しい子どもたちにとっては,自分の周りの子どもたちとの間の文化をどのように創り上げていくのかに難しさ…

教職大学院の成果発表会に向けて

明日18日(土)は本学教職大学院の成果発表会です。今,それに向けてM1もM2も1年間のまとめをしているところです。M1にとっては特に初めてのことであるだけに,何をどうまとめたら良いのかどのような成果が上がって何を課題とするのかを忙しい毎日の中でま…

ALと『学び合い』の考え方

アクティブ・ラーニング(AL)という言葉をなかなか聞かなくなりました。それに代わって耳にするのは,主体的・対話的で深い学びです。学習指導要領に使われていることもあって,特に深い学びとは何かが話題に載ることが多いです。アクティブ・ラーニングか…

アクティブ・ラーニングの話をしたとき

先日,指導法の講義で,アクティブ・ラーニングの話をしました。そのときに,受講してくれている学生のみなさんが,アクティブ・ラーニングは手段であって目的ではないという議論をしてくれていました。さすがだなあと感嘆しながら聞かせてもらっています。…

双子座流星群

三大流星群の一つとして知られる双子座流星群が昨晩から明日の明けかたまでに観察できるようです。双子座を中心に放射状に流れるように飛び交っている様子は見応えがあります。ちょうど,1年で一番夜が長いこの時期に相応しい実天観察の一つかもしれません。…

自分と相手の間には

自分に真剣に相対してくれる相手には自分も真剣に相対するということを聞いたことがあります。そもそも,相手が自分に真剣に相対してくれるためには自分が相手に真剣に向き合わなければなりませんから,相互作用に他ならないと言えます。しかし,相手に対し…

初めてのTeams

先日の『学び合い』実践は,Teamsで参観させてもらいました。私にとっては初めての試みでしたが,丁寧な説明のお陰で,映像・音声ともに一度もトラブルを起こすことなく,単位時間の授業を最後まで参観させていただくことができ,有り難く思います。これだけ…

自分が困ったとき,誰かが困ったとき

『学び合い』の考え方は,目標達成に向かう下で集団の中に,自分が困ったときにいつでも誰からでも助けてもらえるという文化があることです。だからこそ,素直に「助けて」と言えるのです。助けてという言葉は余程のことでないとなかなか発することができな…

『学び合い』の考え方は教え合うことではありません

『学び合い』の考え方は,教え合うことではありません。聞き合うことでもありません。相互行為を活性化させること,つまり集団構成員同士の交流を盛んにすることでもありません。関わり合いが多く見られるようになったとしてもそれが見かけだけで本質が伴っ…

卒業研究の学校現場調査協力校にご挨拶に行ってきました

昨日は,私たちの研究室の学部3年生3名を引率して,彼らの卒業研究の学校現場調査に協力してくださる,協力校にご挨拶と打ち合わせに行ってきました。今のコロナ禍の下,快くお引き受けいただけたことを有り難く思います。担当者は私たちの研究室の修了生…

素晴らしい子どもたちとの出会い

昨日はオンラインによる『学び合い』学校の研究授業を参観させてもらいました。それも,異学年『学び合い』です。素晴らしい子どもたちと出会うことができて本当に幸せ者です。彼らの学びに向かう思考力,判断力,集中力,行動力の秀逸さが一際際立っていて…

困っている人が誰なのかを誰一人分からない人がいない状況を作る

『学び合い』の考え方を使って授業をするときには,黒板なりホワイト・ボードなりにできた人コーナーを作ったりネーム・プレートを使ってできた人がひっくり返したりする工夫をすることがあります。いわゆる可視化です。外化とも言われます。 その目的は,で…

人工の流れ星

人工の流れ星に挑戦している人たちがいるという報道がありました。パチンコ玉ほどの大きさの流れ星の素を,人工衛星から放出して大気圏に突入させる試みであるとのことです。原理としては,宇宙の塵等が核となって地球に突入してくる現象と同じことなので,…

みんなに納得してもらう客観データ

科学的とは,文科省は実証生,再現性,客観性としています。実証できて再現できて,客観化して万人に分かってもらうためには,納得してもらえるだけのデータを用意しなければならないです。科学者や研究者なら当然のことでしょうが,そのデータが定性的,主…

STEM教材開発演習の授業

本学教育学研究科には,STEM教育の科目が2つあります。STEM授業内容研究とSTEM教材開発演習です。全国の教職大学院の中でも見られない特徴的な科目です。STEMって何?と思われる方もおられることと思います。最近何かと話題なので,Webで検索するとより良く…

もうすぐ夜の長さが一番長くなる

もうすぐ冬至です。今年は12月22日。この日は1年の中で夜の長さが一番長くなる日です。この日を過ぎると,畳の目1枚ずつ日が長くなっていきます。雪国育ちとしては,待ち遠しい節目です。地球の地軸が23.4度傾きながら公転していることに依る現象です…

卒論テーマが決まります

私たちの研究室のB3のみなさんの卒論のテーマが決まってきています。方向性は間違いなく決まりました。このあと,タイトルの微修正はあるでしょうが,基本的にこのテーマでやっていきましょうというキー・ワードは明確に決定しました。調査をお願いしたい協…