信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

教えたはずなのに教えてもらっていない

授業を参観していると,一人の子どもが別のもう一人の子どもに一生懸命関わっている光景を目にすることがあります。一見すると,つまり現象論的には,教えたり教えられたりしている関わりがあるように解釈します。しかしながら,実際には,当人同士の間でど…

自分に言い聞かせます

人にものを頼まれたら,自分のしている仕事を止めて,その人に頼まれた仕事をするようにしています。なかなか難しいですが。どうしても,自分のしていることにめどが立って一区切りした時点で,頼まれたことを実行に移したいと思ってしますので,どうしても…

学会デビュー

昨日は日本理科教育学会北陸支部大会2021年度がオンラインで行われました。私たちの研究室のB4のみなさん5名が学会デビューを見事に話しました。他大学からもB4のみなさんの発表がありましたが,いずれも見事なものです。ここまで卒業研究として自分でテー…

育てたい資質・能力が育ったかどうかを議論するとき

育てたい資質・能力が育ったかどうかを議論するときに,誰か一人の子どもが一歩譲って何人かの子どもたちが育っていれば良いのか,それとも集団内の全員が一人残らず一人も見捨てられることなく育っていれば良いのか,は大きな違いです。 どうも研究会という…

来年度のオファーが来ました

来年度の『学び合い』ライブ出前授業のオファーが届きました。半年も前に要請くださったことを大変光栄に思います。謹んでお受けしました。一人も見捨てない教育が,全国の子どもたちに先生方に共感してもらえるよう尽力させていただきます。みなさまにお会…

一人も見捨てない教育に追随している誰一人取り残さない教育

SDG'sの誰一人取り残さない教育が,私たちの一人も見捨てない教育を追随しているよと言われます。そんなことはおこがましいですが,理念としては共通しているところがあるやに思われます。以前にも書きましたが,根っこは違いますけど。一人も見捨てない教育…

楽しい時間

研修教員と個人ゼミをしていると,あっという間に時間が過ぎます。まるで,『学び合い』の会をやっているかのごとく。楽しい時間です。研修教員とひとくくりするとよくないのかもしれません。今年のその学校のその研修教員との個人ゼミが楽しいのかもしれな…

発表リハーサル2回目

昨日は全体ゼミ。先週の全体ゼミから2回にわたって,11月27日(土)に予定している日本理科教育学会北陸支部大会2021年度の発表練習を行っています。いよいよ,B4のみなさんの学会デビューがすぐそこなんだなあと実感してきます。準備万端整えて当日を迎…

1年次生が長野(教育)キャンパスにやってきた

昨日は,松本から1年次生が長野(教育)キャンパスにやってきて1日を過ごす授業が展開しています。物理,化学,生物,地学の入門講座を受講し,来年4月からの自分の希望する研究室を考える良い機会になっています。みなさんが元気に集まってくれたことが…

話が尽きない

教職大学院のリフレクションをしていると,彼らから学ぶことが多くあります。話し始めると次から次へと話題が展開していって,時間はあっという間に過ぎてしまいます。時間は無限にないのかと思うほどです。現職の院生のみなさんが,毎日,子どもたちととも…

魅力あふれる教職大学院

一昨日は教職大学院の日。現在,ストマスのみなさんが学校現場で授業実践を進めている闊達な時期です。一昨日も,授業実践を控えるストマスの模擬授業を通じて授業改善の視点を探るわいわいがやがやの時間でした。異なる教科の授業は学びの多いものです。彼…

本日夕方に部分月食

本日,11月19日の夕方から宵にかけて,全国で部分月食が見られるという報道がありました。理科人としてはどうしてもわくわくしてしまいます。部分月食の始まりは16時18.4分に東の空低く始まるようです。食の最大は18時02.9分で東の空やや低く見られ,右下の…

どんな資質・能力が育ったのか

B4のみなさんは、教職実践演習(教職科目の最終チェックとなる必修科目)にて3月の臨床的理科指導力認定試験の学習指導案の作成に取り組んでくれています。卒論で忙しい中、一生懸命勧めてくれていることを応援しています。本年度から、中学校で学習指導要…

真の『学び合い』の授業

真の『学び合い』の授業にするにはどうしたらよいかというご質問を受けることがあります。真の『学び合い』の考え方による授業の操作的な定義が難しいです。真の『学び合い』の考え方による授業になっていないと感じたら,率直にその感じたままを子どもたち…

発表リハーサル1回目

昨日は全体ゼミ。昨日の全体ゼミから2回にわたって,11月27日(土)に予定している日本理科教育学会北陸支部大会2021年度の発表練習を行います。いよいよ,B4のみなさんの学会デビューとなります。これまでに何回も入念に準備し仕上げてきた発表資料を披…

また会いたい日本一のみなさん

昨日ご紹介した学校の第2学年のクラスの授業を見る機会をもらいました。『学び合い』の考え方に6年間取り組んでいる学校だけあって,素晴らしさが際立っています。自分たちのミッションをしっかり理解していて,何をどれだけどうやってやれば課題を達成す…

日本一の見事さ

『学び合い』の考え方で6年間実践している中学校の第1学年のクラスの授業を見る機会がありました。うーんと唸ってしまうほどの見事さです。その見事さの根拠となるものは,生徒のみなさんがごく当たり前のように自由に立ち歩いて,課題に一緒に取り組んで…

オンライン出前授業で抜群の子どもたちとの出会い

一昨日はオンラインによる2つめの出前授業でした。抜群の子どもたちと出会うことができて本当に光栄です。その集中力と行動力の秀逸さは素晴らしいものがあります。手の動きを入れながら自分の理解を高めつつ,相手に分かってもらおうと工夫している姿はと…

オンライン出前授業で魅力的な子どもたちとの出会い

昨日はおとといと違う学校でのオンラインによる出前授業でした。魅力的な子どもたちでした。この学校も『学び合い』の考え方に取り組んでこられている学校なので,オリエンテーションは省かせていただいている学校です。始まった途端に,ごちゃごちゃわいわ…

オンライン出前授業で素晴らしい子どもたちとの出会い

昨日はオンラインによる出前授業でした。素晴らしい子どもたちでした。元気で陽気で礼儀正しく闊達で最後まで諦めずまっしぐらの一心の子どもたちです。見とれてしまいました。こんな子どもたちに会うことができて幸せです。この学校は,『学び合い』の考え…

1人で取り組んでしまう生徒がいる

『学び合い』の途中でどうしても1人で取り組んでしまう生徒が出てしまいますが,周りの生徒にどのような声かけをしたらよいのかというご質問を受けることがあります。1人で取り組むことによって,目標達成していない生徒のみなさんを見捨てている状況が生…

グループが固定してしまっている

学び合うグループが固定化されてきてしまっているがこれで良いのかというご質問を受けることがあります。この状況下で,生徒のみなさんに対して,なぜグループが固定されると問題なのかを考えさせたいです。『学び合い』の考え方は,グループを固定させない…

私語が多い子どもに引っ張られる

私語が多い子どもに引っ張られ、全体が授業に関係のない話をしている時がよく見られるがこれで良いのかというご質問を受けることがあります。全員で一つの目標を目指して達成する意義を語ってみてはいかがでしょうか?社会に出ると、チームで取り組むことば…

答えを見たがって甘える子どもたちが多い

「答えを見せて」と甘えてしまう生徒が多いがこれで良いのかというご質問を受けることがあります。答えを見ても仕方がないという文化を育んでみてはいかがでしょうか?人生を生きるのに答えを見ても役に立たないことを語るのも一つの方法です。そもそも、人…

次の出前授業も同期型オンラインです。次の出前授業は中学校第2学年理科の単元「地球の大気と天気の変化」(全26単位時間)です。教科書は未来へひろがるサイエンス2啓林館です。送ってもらった資料から本時の目標を「全員が,性質の異なる大気の動きが天気…

次の出前授業も同期型オンラインです。次の出前授業は中学校第1学年国語の単元「読みを深め合う」(全15単位時間)です。教科書は三省堂現代の国語1です。送ってもらった資料から本時の目標を「全員が、詩がどのような内容であるのかについて、詩の中の言葉…

帰納法と演繹法

帰納法と演繹法という思考法はよく知られています。結論の求め方は異なりますが、さまざまな場面で役に立つ方法です。私が解説するよりも、Webで検索すればより良く調べることができるはずです。帰納法は「複数の物事や事象の共通点を抽出して結論を得る」、…

理科室のパネル

先日,本学部附属小学校の理科の授業を参観する機会がありました。理科室です。テーブルの上には,十文字の透明なパネルが置かれています。コロナ禍の下,新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止と感染予防の徹底のためです。横の友だちと前の友だちとのや…

1枚また1枚

長野市は今,落葉の季節です。研究室から見える窓の外の樹木は1枚また1枚と葉を落下させていきます。今年の役割を終えたかのように。落葉樹が冬の準備をしています。小学校第4学年は,気温の条件を抽出して1年かけて動物と植物の姿を追いかけます。ちょ…

人を育てることは難しい

子育てをされておられるみなさまであれば,良くお分かりのことと思いますが,人を育てることは難しいことです。 最初は,先導しながらぐいぐい引っ張っていくことも必要でしょう。時には,後ろに回って,後ろから背中をどんどん押してあげることも必要でしょ…