信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教室では自分でつかまないといけない

先日,高校野球で優勝した学校の監督,元プロ野球選手であるとのことですが,が語っていた話が印象的です。「グラウンドでは,監督に聞こうとするのではなくて,自分で感覚をつかまないといけない。学びはどこにあるか。本人自身の中に問題があって答えがあ…

水の運搬の不思議

水は体積や質量の比較対象にするときに基本としやすい物質です。1立方センチメートルあたり1gです。2Lのペットボトルであれば,2kgの重さになります。それを4~5本も両手に抱えて校舎の5階まで階段で上っていくと疲れます。5本となれば10kgにもなりますから…

視点を持つ

文章をチェックするときには,その文章を読むに当たっての一定の視点を持っている必要があります。いわゆる,必要なバイアスをかけて読まなければどこをどのように修正しなければならないのかが分かりません。修正するポイントがあるので,それに基づいて文…

次の出前授業も同期型オンラインです。次の出前授業は中学校第1学年理科の単元「光による現象」(全8単位時間の第2時)です。教科書は未来へひろがるサイエンス1です。送ってもらった資料から本時の目標を「全員が,光がものに当たったときにどのような進み…

白亜紀から新種の恐竜足跡化石

新種の恐竜の化石にサッカー選手の名前がついた(Iniestapodus burgensis)という報道がありました。スペイン国内で,1億4400万年前の白亜紀初期の地層から竜脚類の足跡の化石が発見されたことに伴うものです。先月にエウプロンテス・ノビタイの話題がありま…

資料が届きました

11月の出前授業の資料が届きました。お忙しい中,整えてくださって送っていただけたことに心から感謝です。3ヶ月前に届きましたので,ご要望の教科,単元,単位時間に基づいて,しっかり準備して当日を迎えたいと思います。オンラインでみなさまにお会いで…

STEM教育

3日間の日本科学教育学会全国大会を通して感じることは,STEM教育関連の発表が激増したと言うことです。科研費の小区分の分類項目の中にも,STEM教育が組み込まれることが検討されています。本年度の日本理科教育学会の発表枠の中にSTEM教育が組み込まれてい…

任せること

『学び合い』の考え方の重要かつ大切なことの一つは,学習者に任せることです。故松下幸之助氏の言葉をお借りするならば,やってみなはれ,の精神です。任せたら最後まで任せます。途中で任せるのをやめてしまっては元も子もありません。任せることができる…

雨上がりに虹を見た

雨上がりに虹を見ることができます。同時に2つの虹を見ることができれば,幸運です。虹は太陽の反対側,つまり太陽を背中にしたときに見ることができる光の現象です。虹の輪の中をくぐって向こう側に行くことはかないませんし,虹の根元に辿り着くこともで…

学会最終日

日本科学教育学会第45回年会も今日が最終日です。本来ならば,鹿児島大学主管なので,空路鹿児島入りしているところですが,本年度はかなわず残念です。来年度こそは従来の形での開催がかないますよう心から願います。 全国大会は,1年間の研究成果を披露…

学会全国大会で発表しました

昨日から,日本科学教育学会の第45回年会(全国大会)が同期型オンラインで開かれています。明日までの3日間の予定です。昨日は私の発表でしたが,昨年度が紙上発表のみであっただけに2年ぶりの全国大会での発表となりました。対面ではないので,実際に…

ツクツクボウシ

研究室の外の木々で鳴く蝉の声の中に,初めてツクツクボウシが加わりました。ツクツクボウシが鳴き始めると夏も終わりだと感じます。ここ数日で気温が下がってきたので,今年は鳴き始めが早いのかもしれません。2学期も始まりましたので,キャンパスに一足…

大切なことを教えてもらっています

追試験をする機会があります。そのときも本試験と同じ文化を目の当たりにします。30分を経過して答案を仕上げると,随時,退室しますが,そのときの受講生のみなさんの持っている文化です。 まず,試験に使った消しゴムのかすを1カ所に集めます。スッと席を…

明日から学校がスタート

当学部附属学校園の一部は明日から学校が始まります。学期制の場合は2学期が,前後期制の場合は前期後半がスタートします。子どもたちの夏休みが終わります。当県でも新型コロナウイルス感染症の感染状況がなかなか収束を見せない中ですが,子どもたちの元…

違っていて当たり前の尊さを褒めている

私の講義を受講してくださる学生のみなさんから,「どの意見も大げさなほど褒めてくださるのが印象的でした」と言われることがあります。自分では大げさにしているつもりはないのですが,学生のみなさんにはそのように受け止められるのでしょうか。 講義の後…

同じ結論に至る過程と根拠は一人一人違っている

みんな違っていて当たり前です。考えても見れば,40人いて40人がすべて同じであることなどあり得ないことです。頭の中は見えないだけに,そこで思考判断される事柄が違っていて当たり前であることがなかなか理解しづらいことがあります。たとえ,結論が…

みんな違っていて当たり前から始めましょう

みんな違っていて当たり前を前提にするのか,みんな同じであって当たり前を前提にするのかによって,その後の展開は全く異なります。頭では分かっていても,実際にその場に自分ごととして立ち会ってみるとなかなか行動が伴わないものです。 同じ授業をしたと…

巧みな組織と器官

生命体としての人間の体は良くできています。皮膚表面が傷つけば,血小板が流れ出る血液を凝固させてくれますし,血液中に外敵が侵入すれば白血球が戦ってくれてうみを体外に出してくれます。気管から気管支・肺に侵入しようとすれば咳を出して体外に追い払…

受講した学生のみなさんの感想

学部科目を受講した学生のみなさんに,セメスターの最後に当該科目を受講した感想を書いてもらうことがあります。私の担当は理科なので,理科の指導法関連の科目です。「楽しかったです」と書いてくれる感想を見ると嬉しくなります。「大変でしたが力がつい…

雨の匂い

雨の匂いを感じることがあります。科学的には,雨は水ですから無臭ですので,匂いなどするはずはありません。ところが,乾いた路面に雨が降り始めてくると,乾いた路面と相まって独特の匂いがしてくるから不思議です。ああこれが雨の匂いだなあと経験上,思…

担当3講座が終わりました

今年のCST(コア・サイエンス・ティーチャー;理数系教員養成拠点構築事業)の理科研修講座のうち,私の担当3講座分が無事に終了しました。CSTを本学と長野県教育委員会が共同で始めてから,今年で12年目となります。試行的取組を含めますと,13年目とい…

教職大学院中間発表の日

昨日は,本学教育学研究科高度教職実践専攻,いわゆる教職大学院の中間発表の日でした。M2のみなさんは,一人40分の持ち時間を使って1年半に渡って進めてきた自らの教育研究の成果と課題を披露し,議論してもらいました。ファシリテーターも自分たちでやり…

事実と考察の難しさ

事実と考察を分けることは難しいです。大人になっても,なかなか難しさは解消できず,冷静になって考えないと分けることができないときがあります。「それって,事実?」と思うことがあるから不思議です。経験上,だいたいは,考察を事実と思い込んでいるこ…

わいわいがやがやの下で育つスキル

私たちの目はとてもよくできています。顔の前に2つついていますから,右目と左目の微妙な映像の違いによって前方の遠近感を捉えることができますが,それだけでなく,前方およそ150度くらいまでは周囲を見ることが可能です。遠近感までは無理でしょうが,ど…

23日から教育実習が始まります

今年の教育実習は,ここまでなんとか実施されてきています。コロナ禍の下,実習に入る人数を減らして調整しながら,三密を避けて進めているので,長期間にわたっています。毎週,教育実習が実施されているような感覚に陥るほどです。次は,8月23日から始…

分からないときが学びの旬

分からないことをそのときにすぐに気軽に聞くことのできる環境が整っていることは素晴らしいことです。分からなくなったそのときが,まさに学びの旬だからです。悲しいことに学びの旬を過ぎてしまうと,分からないことも放置されてしまってやがて何が分から…

消しゴムの文化はすべての学生のみなさんが

2021年7月31日に消しゴムの文化を書きました。その文化は理科教育コースの学生のみなさんだけではなく,少なくとも他の3つのコースの学生のみなさんも持っている文化であることが試験をしてみて分かりました。消しゴムのかすを片手に集めて,それを消毒液で…

光栄です

先日,同期型オンラインでの『学び合い』ライブ出前授業の要請を頂戴しました。光栄に思います。コロナ禍の下であったとしても,子どもたちと出会う機会をいただけることを有り難く思いますし,ご英断された校長先生に心から感謝します。画面を通じて,子ど…

世界最小恐竜卵の化石

世界で最小の恐竜の卵の化石が日本から見つかっています。およそ10gと言いますから,そんな小さな恐竜の卵なのかと思います。2年ほど前になりますが,兵庫県丹波市で,丹波市周辺に分布する白亜紀前期の篠山層群から産出しています。新種と判明して,ヒメウ…

安全教育

今日は,CST(コア・サイエンス・ティーチャー;理数系教員養成拠点構築事業)の理科研修講座のうちの一つである,安全教育・薬品管理の講座を同期型オンラインで開催します。当県のCSTは,本学と長野県教育委員会が一緒になって共に推進している事業であり,…