信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

雨の匂い

 雨の匂いを感じることがあります。科学的には,雨は水ですから無臭ですので,匂いなどするはずはありません。ところが,乾いた路面に雨が降り始めてくると,乾いた路面と相まって独特の匂いがしてくるから不思議です。ああこれが雨の匂いだなあと経験上,思います。
 ただ,調べてみると,雨は上空の水蒸気が露点以下になって水滴になったものが重力によって落下しているものですから,途中でさまざまな粒子を周囲から取り込むので,不純物を含みます。不純物の量は雨水1リットル中に数mg-数十mgのオーダーであるとWikipediaにあります。
 成分は,煤などの燃焼由来の有機物,硫黄酸化物,窒素酸化物,塩素,ナトリウム,土壌由来の成分などだそうです。また,大気中の二酸化炭素を吸収するので弱酸性(pH6ほど)と言われます。そう考えると,雨は水であるとはいえ,匂いがしても不思議ではないのかもしれません。