信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分の良さ

 私は幼少の頃,自分の長所は何かと問われてなかなか答えることができなかった記憶があります。年齢を重ねた今ならその理由が分かります。自分にとって,日常的に自分で考え判断し行動していることは,ごく当たり前のことだからです。ごく当たり前のことであるだけにそれが良さであるかどうかはなかなか判断しづらいことです。それが自分の良さであり長所であることを認識するには,社会的文脈の下での判断を伴うからです。だからこそ,人に言われてはじめて気づくということもよくあることです。
 欠点や短所についても同じことです。しかしながら,欠点や短所も社会的文脈によって依存されることですから,社会的文脈が変われば評価も変わります。リフレーミングという考え方がありますから,欠点であると認識したとしても,それをリフレーミングして捉えればそれは良さや長所となります。その意味では,相対的であるとも言えます。
 私たちには,必ず良さがあります。それも一つだけではなく,数多くの良さを持ち合わせているのです。自分で当たり前だと思って過ごしている日常の中でも,その当たり前が自分の良さであることを再認識できます。リフレーミングすれば,自分の良さはもっともっとたくさん見つかるはずです。自分には,良さが星の数ほど見つかります。