信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

新聞記事から見える『学び合い』の考え方

 一昨日の日曜新聞の22面の教育版からです。「決めた ひとりぼっちにしない」というタイトルで,新潟市立浜浦小学校(児童数405人)の5年2組の話題が載っていました。このクラスでは,昨年の夏休み明けにクラスの目標として「ひとりぼっちの子をつくらない」をみんなで決めたそうです。学級担任の山下信孝先生は,子どもたちが自ら授業に向き合うのを待ったという談話が載っているように,子どもたちの自主性を待つ姿勢のようです。子どもたちは「一緒にやろう」と声を掛け合っています。その結果,「授業中だけでなく,休み時間や行事など様々な機会を通じて友人とともに課題を探し,自ら変わろうとする子どもたちの姿」が現れたと継続的に取材された記者の方がまとめています。
 どこかで聞いたような読んだようなクラス集団と先生の心構えと子どもたちの様子です。この記事を読んでいて,これは『学び合い』の考え方であるとピンと来ました。この記事だけから読み取ることはできませんが,この学級担任の先生は『学び合い』の考え方に基づいて学級経営をしているのか,そうでなければ,意識していなかったとしても,これは『学び合い』の考え方による試みであると判断できる状況が生まれています。
 この記事は,コロナ禍の下だからこそ,学校の意義を追い続けようとしているかのようにも思えます。それもまさに,『学び合い』の考え方です。学校は何をするための所なのか,をみんなで考えてもらえていることを嬉しく思います。