信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

任せてもらうなら

 多くの仕事をしていると,さまざまなことを任せてもらうことがあります。有り難いことです。任せてもらえれば,創意工夫しながら新しい試みもできますしちょっとした工夫も施すことができます。ところが,結果が出た後にあるいはその過程で軌道修正を余儀なくされたりリセットすることになったりすることもあります。そうなるとどうしてもモチベーションが急降下しますし,次に踏み出す一歩を躊躇してしまいかねません。経験が多くなればなるほど,その中にはそんな経験も混ざってきます。
 やはり任せてもらうなら,目指す方向とゴール,期限,条件や推進環境を任せる前に示してほしいと思うところです。もっと言わせてもらうと,示されたそれらは途中で,最後まで一貫して軌道修正されないことを望みます。環境の変化が伴うのでなかなか難しいことは承知していますが,やるからにはより良いものを目指したいですし,より良いゴールに辿り着きたいものです。
 授業もそのようにできないものでしょうか。主体的・対話的で深い学びが求められていますが,それらを引き起こし持続させるためには,彼らに少しでも任せてあげる環境構成が必要であるように思います。彼らに任せるには,任せる前に必要なことを全て示してあげることが大切であることを,自らの経験からいやというほど感じています。