”信じて任せる”というタイトルの実践報告を読む機会がありました。はじめて持ち上げではないクラスを持ったある先生の報告です。これまで担任をしてきたクラスと比較してより良くしようと一生懸命指導されていた様子が伝わってきましたが，あることをきっかけにして，子どもたちを信頼して任せることが少なかったことに気がついたそうです。問題意識を持たれたようです。
それを機会にして，時間がかかってもいいから子どもたちを信頼して任せてみることにしたそうです。いくつか事例が載っています。「聞きたいことがあれば友達や先生に聞いてね」と伝えて続けていくと，子ども同士のやりとりが増え，「分かった！」「あ，そうか！」と嬉しそうな声が聞こえるようになったと書かれています。子どもたちを信頼して任せてよかったなと思うようになったとのこと。
この方は，おそらく，『学び合い』の考え方はご存じないでしょう。しかしながら，子どもたちを信じて任せるという考え方は，まさに『学び合い』の考え方です。子どもたちに限らず，我々は問題解決を図ろうとする優秀な力を持っているのですから，それを信じて任せてみることが効果を生むことをいみじくも示してくれている報告となっています。
