『学び合い』の考え方に共有してもらえると，授業は子どもたちの有能な資質・能力を信じて活動を任せることができるようになります。授業の目標が提示されれば，その目標の達成に向けて全員が協力しながら活動を続けます。授業の最後には，全員が目標達成できたのかどうかを可視化し，リフレクションが行われます。
そのコーディネートは教師がしますが，子どもたち自身にもできるようになります。もし仮に，事情が生じてしまって自習になるようなことがあった場合であっても，課題がしっかり提示されていれば，子どもたちはその課題の全員達成に向けて動き始めるからです。『学び合い』の考え方が全員に共有されていれば，です。
かつて，『学び合い』の考え方を共有したクラスで公開授業があるというので，参観に行ったことがありますが，その隣のクラスが自習になっていました。その自習になったクラスでも『学び合い』の考え方が共有されていたので，その自習のクラスも『学び合い』の考え方を使った自習がおこなされていたのです。公開されたクラスも『学び合い』の考え方，自習のクラスも『学び合い』の考え方，です。どちらのクラスを参観しても公開に値する見事な学校でした。
『学び合い』の考え方の凄さを垣間見ることができます。
