信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

今をどう生きる?

 論文を書いて投稿すると,その論文の査読が通って学会に掲載されて公開されるまでに早くても1年はかかります。かかる場合は,2年近く待つこともあるほどです。その論文を書くために構想を練ってデータを取ったのはさらにその1年程前ですから,その教育研究への着想は今から2年から3年ほどまえの独創性でありオリジナリティであることが普通です。そうなると,それはもう,過去のものでしかなくなります。
 一つの着想が終わってそれの作業にめどが立つと,経たなくても次の着想に取りかかりますから,オリジナルな着想をもって教育研究をし続けていると,一つのオリジナルな着想はどんどんと過去に過ぎ去っていきます。今,このときにどのようなオリジナルな着想を持ち続けているのかが勝負なのです。世に公開される論文の着想は,2年も前の着想です。今,どう生きるかが勝負です。