信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

書き終わると

 文書を書き終わると,もう終わったと安心して見直すことはなかなかできないものです。まるで,授業の時に子どもたちが目標達成すると安心してしまってその時点で活動がとまってしまいかねないときのようです。

 一度作成した文章を自分で校正するのはやっかいです。作成するときにはこれがベストだと思いながら作るだけに,それを作り直すのは自分を否定しかねないからかもしれません。

 第三者に読んでもらうのがいちばんです。その意味では査読制度というのはよいシステムであると思います。客観的に読んでくれるので,自分の書いた文章の足りないところを気持ちの良いほどずばずば指摘してくれます。

 第三者に読んでもらう機会を持ちづらい文書の場合は,やはりしばらく時間をおいて読み直すことです。時間をおくことで,第三者の文書として扱うことのできる環境に近づけることができるからです。

 学校現場の各教科の授業においても,子どもたちが自分で分かった事を友だちに教えに行きますが,1回だけ教えてあげるよりは2回,3回の方がより良いのですが,それにはそんな意味もあるからです。教えてあげたところ,それじゃあ,分からないよと返されたらもう一度自分で自分の言った表現を見直して校正します。

 文書に限らず,しゃべったことも見直すことは大切です。