信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

書き始め

 何か文章を書いて一つの内容を仕上げようとするときには,どうしても書きやすいところから書き始めます。

 書きやすいという意味は事務的に書くことのできるところという意味です。創造的に書かなければならないところや全体を俯瞰して総合的に書かなければならないようなところではないところという意味にも成ります。その意味では,自分が取り組んで来た事実というのは書きやすい部類に入るのかも知れません。

 卒論も似たようなところがあります。卒論の書き始めは,研究方法からですから。書きやすいところから書き始めていくと,最初のペースをアップさせることができ,あとでペースダウンしたとしてもバランスを取ることができて良いこともあります。

 また,実際に書いてみると,こんなことまで書かなくても良いだろうなあと思う内容でも,読み手にとっては魅力的である可能性があり,また読み手が何を求めているのかが明確に事前に分かっているのであればそれを外さないように書く必要があります。

 よく言われたのは,本を執筆するときには書き手が書きたいことを書くのではなく,読み手が読みたいと思っていることを書かなければダメだそうです。分かってはいるつもりでもつもりであって読み手のニーズに応じて書くということはなかなか難しいことです。

 いずれにしても,ものを書くという作業はなかなか大変です。