信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

ゼロから創り出す

 新年度になって新しい校務分掌が割り当てられるとまず真っ先にすることは,前年度の当該分掌のファイルや作成文書を引き継ぐことです。前年度の担当者に連絡を取って,昨年度に使ったファイルと書類を全部もらいます。前任者から「これって使わないかもしれません...」と言われても,何があるか分からないので念のためにそれまでもらっておきます。

 本学部では,各種委員会等の場合は,副委員長→委員長と2年またがって担当するので,1年目の副委員長の時にあらかじめ来年度に使うであろうファイルや文書は分かりやすいようにファイル管理しておきます。それだけ発文書は作成が難しいという証です。

 ゼロから文書を作成することはとても難しいことです。文書に限らず,ゼロから創り出すことの難しさは言うまでもないことです。それだけにオリジナルというのはとても貴重なことなのです。

 ご多分に漏れず,私もゼロから創ることがありますが,私の場合は,とにかくまず何か創ってみることです。それが文書の場合は,書き出してみます。ものづくりならとにかくそのときのイメージを表現してみます。その上で,しばらく時間をおきます。時間をおく中で,別の仕事をしている下で,何かヒントになるようなことやひらめきがあったらそのときに書き留めておきます。文書なら文字でものづくりなら図などで。

 そんな過程を経ているので,締切よりもずいぶん前から作業を始めます。始めないと納得のいくものができないからです。締切ぎりぎりに始めたら,時間をおく余裕がないのでひらめきがやってきてくれません。

 しかし,です。そうは思いつつ,始めるまでに時間がかかってしまうところが困ってしまうところです。未だに解消されない難しさを常に感じています。

 ゼロからものを書く,ゼロからものを創り出すというのは難しく,大変な作業です。