信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分の書いた文章を読み直す

 自分が一度書いた文章を読み直してより良く修正する作業はなかなか難しいものです。一度仕上がると,満足感と充実感と安心感が心を満たしてくれるせいか,完璧なものに思えてしまうから不思議です。冷静になって改めて読み直してみると,真っ赤になるのに,です。
 どこか,授業の時の目標達成や課題解決にも似ているところあります。授業の時も,目標達成したり課題解決したりしたときには終わったという気持ちで心が満たされるので,周りの人たちのことまで気が回らなくなってしまいます。どこが間違っているのかを見つける作業も労力を伴います。せっかくできたのに,どこがダメなの?という気持ちになったことはありませんか?
 話を戻しますと,ですから,一度仕上げた文章はしばらく置いておいて他の作業をして,時間が経ってから改めて冷静に読み直してみることです。論文の場合は,最低1ヶ月を開けると良いでしょう。自分が書いた文章でなければ,それほどの苦労は伴わないのでしょうが,自分の書いた文章を見直すのは一苦労です。
 そのために校正が用意されているのでしょうが,先にも書いたように一度書いた文章は完璧だと思っているせいか,あれだけ苦労して書いたんだから間違っているわけがないという勝手な思い込みが先に立つので良くないようです。印刷された後に見つけてしまっては,もう後の祭りです。冷静になろうと自分に言い聞かせます。