信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

Aタイプと反Aタイプの会話ケースになぜ違いが出ないのか

 昨日に続いて,結果がなぜ出たのか,その要因を特定することは難しいです。ゼミ生のみなさんの卒論をまとめていると,卒業生のみなさんならよく分かると思いますが,ある特定のタイプの子どもたちとそうではないそれに相反するタイプの子どもたちの会話ケースを比較することがよくあります。よくあるというよりも必ず処理する機会が出てきます。
 比べてみると,Aのタイプの会話ケースの特徴とそのAと相反するタイプの会話ケースに間には差が出ないのです。つまり,Aタイプの子どもたちの会話ケースと,Aと相反するタイプの子どもたちの会話ケースが同じ様相を呈します。
 それはなぜでしょうか。それが考察です。
 結果を導いた要因を特定することは難しいので,あくまでも考察でしかないかもしれませんが,全員の課題達成のために状況如何を問わず全員が助け合うことが求められる考え方が共有されるからではないかと考えます。相手がどのようなパーソナリティであったとしてもどのような困難な状況が生じていたとしても絶対に見捨てることなく,その相手をなんとかして課題達成まで連れて行こうとする考え方が強く共感されていることに他ならないように思います。みなさまはどのようにお考えでしょうか。
 困っている人をなんとかして助けよう,ただそれだけのように思われます。自分のことはさしおいても,人として。