信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

どうやって折り合いをつけるのか

 みんな違っていた当たり前です。それだけに,一人一人の考え方も理解の仕方もこだわりも主張も違います。そんなとき,みんな違っていて当たり前の下で,どのようにしてばらばらの考え方と折り合いをつけるのでしょうか。それが民主主義であろうと思われます。
 会話には,無関心ケース,強制ケース,安易合意ケース,経験交換ケースがあることが知られています。読んでいただいてもおよその見当は付くと思われますが,無関心ケースは相手の会話に無関心,強制ケースは相手がどうであっても自分の主張を通します。安易合意ケースは相手の考えに安易に合意します。経験交換ケースは互いの経験を出し合いながら会話します。
 さて,折り合いをつけることができるのはどの会話のケースが現れたときでしょうか?
 自分の主張を通したいのはやまやまです。自分の主張が通るならば認めてもらえている証ですから。同調圧力と最近言われるようになってきましたが,同調圧力があれば安易に合意してしまいかねません。自らの主張の根拠をしっかり示した上で,相手も自分も納得できるところで合意できることが望ましいでしょう。相手の経験と根拠を聞いて自分の経験と照らし合わせてどちらが納得する上で相応しいのかを損得なしで考えることができる環境構成が必要です。