信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

相手の文脈にはいる

 相手の理解を促すためには,その人の文脈に入る事がいちばんの近道です。しかし,やってみると分かりますが,その人の文脈にはいることは現実的になかなか難しいことです。限られた時間の下でなおかつより効率的な理解を求める場合には,どうしても自分の文脈で語ってしまいます。

 ところが,自分の文脈で語れば語るほど,相手にとっては理解がされません。だんだん回り道に入ってしまって理解に至るまでの道のりがはるか遠くなるのです。急がば回れと言いますが,自分の文脈で語りたいのは山々ですが,そこをぐっと我慢して相手の文脈にはいる工夫を施すほうが理解まで遠いようでいて実は結果的に近いことがあとから分かります。相手の文脈にどうやって入るのかは,どのようにしておりあいをつけるかを知ることです。

 それは『学び合い』の考え方が教えてくれます。