信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

自分ごと

 何度も書いてきたことですが,自分ごととして見ることができるかどうかによって同じことを見ていたとしても受け止め方が異なります。我々が情報を認知する際にはある一定の枠組みを持って情報に接していることに依ります。その枠組みは実生活の生活経験から獲得された考え方であったり知識であったりします。その意味ではその枠組みを幼少の頃からいかにして自分自身の中に創り上げることができるかが決め手となります。年を取れば取るほど,若いときにもっとこうしておけばよかった,つまりその枠組みをもっと積極的に創り上げておけばよかったと思うことばかりです。

 日本理科教育学会の第70回の全国大会が昨日で盛会裏に終了しました。我々が全国大会を行ったときには3年前から準備のために全国大会の運営状況を視察の意味を兼ねて参加した物です。3年後には,2年後には,来年度には自分たちが全国大会を実施するのであるという強い自分ごとがあったからです。そうすると,もし自分たちならどうするかを前提に見ることができますので,普段何気なく見過ごしている細かな点にも着目することができます。その視点は全国大会が終わっても自然と身に付いているので,どの全国大会でもその視点から見ることができるようになります。自分ごととしてとらえると言うことはそれだけ重要なことなのです。

 この度は,別の視点から改めて自分ごととして参加させていただくことできました。感謝しています。