信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

読み直してみると

 日本理科教育学会の活動の一つの理科の教育という月刊誌の発行があります。70年の歴史を持つ学会なのでその発行冊数も膨大にあります。私は入会して30年ばかりしか経っていないので,360冊あまりしか持ち合わせていません。先日の全国大会の若手タスクフォースでは電子化への提言もありましたが,古い人間かもしれませんが紙媒体の方が扱いやすい世代から抜け出せていません。時間に余裕のあるときに,20年程前,10年ほど前の理科の教育をもう一度読み直してみると,今でも勉強になる内容が書かれていてはっとすることがあります。一生懸命読んだのであろうマーカーや下線が色あせて出てくるのを見ると,当時の様子を思い出します。忙しさにかまけて十分に読み込んでいなかった中身を改めて読み直してみると,今でも貴重な情報として新鮮に頭の中に入ってきます。20年前だから古いということはなく,時間が経過しても今の我々に示唆を与えてくれるに値するものとなっています。貼られていた付箋を取って,改めて新しい目印を付けておくことにします。20年後のために。