信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

観察,実験をする

 理科教育担当の私の講義では,模擬授業を課していて観察,実験が必須です。小学校免許取得希望の皆様も必修科目となっている関係で,必ず1回は自分で観察,実験に挑戦しなければならない環境下にあります。模擬授業の時には,教採の場面指導のようで,目の前で私が見ているのですから,まるでパフォーマンス・テストのようです。
 実際にやってみていただけると分かりますが,苦労された経験をお持ちの方はよくおわかりだと思いますが,理科の観察,実験はなかなかやっかいです。理科教育コースの皆様以外ならば,できれば避けて通りたいくらいかもしれません。理科教育コース以外の皆様にとっては,おそらく,中学校のときいらい,もしかしたら小学校のとき以来に実験器具に触っている方もいるかもしれません。そのような中,四苦八苦しながら(と思っているのは私だけかもしれませんが)一生懸命です。そのひたむきさが応援したい気持ちを誘ってくれます。
 しかしながら,心配するこちらをよそに,どの受講生も落ち着いて堂々と観察,実験をこなしていきます。それは見事なものです。理科の授業は,自然の事物・現象を相手にしているだけに,教科書に載っているような結果をその場で披露することができるとは限りませんが,それでも私の知らないところで何度も予備実験を繰り返しているようで,そんなことは少しも表に出さず,何年も小学校でも理科の観察,実験をやっていたかのような上手さを見せてくれるから驚きます。
 子どもたちのために,力を尽くしてくれているんだなあと感心しながら,うれしさ百倍です。彼らの奮闘を応援しています。