信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

心が折れそうなとき

 『学び合い』の考え方はみんなができることを求めます。しかしながら,みんなができるという意味には2通りあることを「『学び合い』入門」(2010年発刊)に書きました。一つは,40人が各人の自己努力によってみんなができる状況です。一つは,それぞれがみんなで助け合ってみんなができる状況です。
 自分一人で最後までやろうとすることはなかなか難しいです。特にゴールの状況を良く把握できる場合には,そこに至るまでの時間と労力を想定できるのでモチベーションを上げる並々ならぬ努力が必要です。固い決意と信念の下でやり遂げようとする強い意思とそして最後までやり抜く実行力を自分一人で持たなければ成りません。心が折れそうです。
 そんなときに,みんなで助け合うことができればどれだけ助かるか計り知れません。あまり期待していなかったときなどは尚更です。もう,涙が出るくらい嬉しいし感謝です。心が折れそうなときの周りの方々の助けは本当に心に響きます。頭を下げます。
 『学び合い』の考え方は,何もそれほど難しく取り組みにくいものではないと思います。自分一人でやろうとせずに,みんなが助けてくれる環境があると信じることは尊いことです。がんばってみるけれども,心折れそうなときには誰かが助けてくれると思えばこそ,もうひと頑張りやってみようと思うことができます。尊い考え方です。