信濃の国からこんにちは

三崎隆です。私たちは『学び合い』(二重括弧の学び合い)の考え方を大切にしています。

マイナス11℃の世界

 長野市のここ何日かの最低気温はマイナス11℃です。釧路ほどではありませんが,それでもやはり寒いです。釧路はマイナス20℃になりますから。釧路では濡れたタオルをもって外に出るとそのまま凍って棒のようになります。雪の壁がコンクリートのように固くなって車がぶつかると雪がへこまずに車が破損します(へこまずに壊れます)。
 マイナス11℃と聞いても,へえそうなんですかくらいかもしれませんが,生活上どのような現象が起きるかを知ると自分ごととして分かってもらえるかもしれません。窓のサッシには氷の結晶がものの見事にできます。凍るだけでなく,とてもきれいな氷の結晶となるほど気温が低いです。部屋の中の水蒸気をすべて取り込んでしまったかと思うほどの見事さです。思わず,写真を撮ります。
 窓のサッシの氷の結晶を見ることができればまだ良いのかもしれません。窓のサッシの内側にある障子戸が凍って開きません。部屋中の障子戸が開きません。部屋に閉じ込められた感覚になります。20:00ころに入浴を終えて換気のためにサッシの窓を開けていると,30分ほどするとサッシ窓が凍って開かなくなります。
 アルミニウムサッシ窓の滑車に周辺の水蒸気が水滴となってついて凍ってしまうのでしょう。滑車が回らなくなって凍り付くのです。松本市では,間違って窓を開けて寝てしまうと,テーブル上に置いたコップの中の水が凍るそうですから,マイナスの世界の様子をよく知っていただけることと思います。
 冬至を過ぎて1ヶ月が経っていますから,昼の長さも畳の目1枚ずつ長くなっていますし大寒も過ぎましたので,暖かさがほんの少しずつでも増してきていることを期待したいものです。もういくつ寝るとあたたかい春かなあ。